I ハンドブックの使用にあたって
II 目次
III まえがき
IV 略語表
V UNHCRの任務宣言
I. UNHCRの原則
1 対応の目的と原則
◆定義と目的
緊急事態の定義
目的
◆責任
政府とUNHCR
国連機関
非政府組織
その他の機関
難民
責任の定義
◆対応の原則
はじめに
適切な時期に適材適所を
対策は適切に
難民を参加させ、自立を促す
問題を切り離して扱わない
恒久的な解決策をめざす
対応の効果をモニタリング・評価する
2 保護
◆はじめに
UNHCRの任務
法律・条約
難民の定義
◆緊急事態における保護
入国許可とノン・ルフルマン(追放・強制送還の禁止)の原則
地位の認定
難民の地位を認められない人々
UNHCRと国家の責任
難民の処遇基準
一時的保護
◆初期行動
はじめに
迅速な配置、継続的なプレゼンス、自由な接触・連絡
評価
ノン・ルフルマン原則の徹底
UNHCR任務の理解徹底
国境におけるプレゼンス
難民所在地
地元当局との継続的連絡
保護と援助
登録
女性と子ども
モニタリングと報告
取り決めと申し入れ書の作成
広報活動
◆難民の身体的安全
はじめに
キャンプの治安
難民と地元住民との緊張緩和
紛争地帯における身体的安全
非国家組織の支配地域における事業
強制徴募
戦闘員
◆政策の転換による緊急事態
◆その他のUNHCR援助対象者
帰還民
無国籍者
国内避難民
◆恒久的解決策
自主帰還
現地定住
第三国定住
緊急再定住の手続き
参考文献
付表
付表1 難民に関する国際条約と関連規約
II. 緊急事態管理
3 緊急事態管理
◆はじめに
第II部の構成
対応力と資源
◆緊急事態管理・運営における主な任務
はじめに
指揮・統率
計画立案
組織化と調整
監督
◆難民緊急事態事業の各段階
緊急事態の準備態勢
緊急事態対応
図表
図1 緊急事態管理の検討事項
表1 緊急事態指標
4 不測事態対応計画の立案
◆はじめに
立案時期
早期警戒
◆計画立案の過程
会議
◆対応計画の立案作業
シナリオの確認
方針と計画全体の目標
分野別の目的と活動
◆優れた計画の特徴
参考文献
図
図1 不測事態対応と緊急事態事業の計画上の相違点
付表
付表1 不測事態対応計画のモデル構成
5 初期の状況把握と即時対応
◆はじめに
◆状況把握活動(現地調査)の実施
◆即時対応
対応力の確保
保護
実施上の配慮事項
◆保護と物的援助
難民の所在地
現場における指揮
人数と登録
生命に関わる緊急ニーズ
参考文献
付表
付表1 初期の状況を把握するためのチェックリスト
6 事業計画の立案
◆はじめに
◆事業計画の立案作業
◆責任の割り当て
ギャップ確認表
役割と作業
図
図1 ギャップ確認表の例
付表
付表1 事業計画のモデル構造
付表2 ギャップ確認表(記入用紙)
7 調整と現場の組織化
◆調整
はじめに
国連による難民緊急事態対応の調整
難民緊急事態における調整の仕組み
複合的な緊急事態に対する国連の対応の調整
◆現場における組織化
はじめに
難民コミュニティの組織化
コミュニティの参加
難民の代表
主な参考文献
付表
付表1 調整組織の構成要素
付表2 会議運営の心得
8 実施取り決め
◆はじめに
◆実施取り決め
UNHCRの担う事業責任の程度
政府の事業上の役割
国連機関の事業上の役割
非政府組織(NGO)
◆実施手続き
緊急事態業務命令書(ELOI)
実施合意
実施協力機関の管理運営支出
UNHCRの直接支出
調達
現物寄付
◆モニタリング、報告、評価
◆特別な考慮事項
難民が住む土地の購入または賃借に対する支払い
難民に対する支払い
地元住民に対するサービスの提供
不正行為
政治・宗教活動
主な参考文献
付表
付表1 合意書締結の相互同意書の例
付表2 UNHCR現地事務所による調達
付表3 緊急状況報告書(SITREP)の例
付表4 緊急状況報告書における集団の状況に関する報告書式例
9 外部との関係
◆政府および外交団との関係
状況説明会
◆メディアとの関係
はじめに
メディア対応の一般的ガイドライン
地元メディア
政府との情報共有
現地と本部との情報共有
インタビューの心得
テレビ出演についてのガイドライン
事業のビジビリティ
◆資金調達とドナー(拠出国・拠出機関)との関係
緊急事態基金
OCHAの緊急事態用基金
既存資金を使う
ドナー(拠出国、拠出機関・団体)へニーズを知らせる
緊急事態アピールの準備
現地と本部の連絡
ドナーへの報告と特別な必要事項
◆正式な書面通信
付表
付表1 1998年11月現在のUNHCR執行委員会(EXCOM)メンバー国
付表2 口上書(note verbal)の例
III. 活動
10 コミュニティ・サービスと教育
概要
◆はじめに
◆コミュニティ・サービスの組織化
はじめに
状況把握と行動計画
コミュニティ・サービス計画の基礎作り
コミュニティ・サービスの強化
◆人材資源
はじめに
チームとして活動する
◆家族の追跡調査と再会
◆危ない状態にある集団と弱者層
はじめに
子ども(青少年を含む)
保護者のいない未成年者
女性
片親世帯
暴力の被害体験者
障害者
高齢者
社会の中で孤立した集団
◆教育
はじめに
教育計画の立案
行動
主な参考文献
付表
付表1 コミュニティ・サービス・チェックリスト
付表2 保護者のいない未成年者の登録用紙サンプル
付表3 レクリエーション活動などの用具リスト
付表4 筆記用具リスト
11 難民人口の推計と登録
概要
◆はじめに
◆難民人口推計
はじめに
人数を数える
行政記録
難民のリーダーが作成したリスト
住居の数による推計b
航空写真
◆登録
はじめに
UNHCRの標準登録用具
登録の各段階
主な参考文献
付表
付表1 緊急事態状況報告書における人口の報告書式
付表2 仮登録カード(Temporary Card)
付表3 管理表(Control Sheet)/移送者名簿
付表4 登録用紙(Registration Form)
付表5 UNHCR登録用紙の略号(Codes for UNHCR Registration Form)
12 用地選び、計画、居住施設
概要
◆はじめに
分散居住
集合居住
キャンプ居住
◆対応の組織化
はじめに
不測事態対応計画とその立案
用地選びと計画立案のための情報
専門知識と人員
◆用地選びの基準
はじめに
給水
キャンプ用地の広さ
土地利用と土地の権利
安全と保護
地形・水はけ・土壌
アクセスの良さ
気候条件、風土病その他の危険要因
植生
用地選びの方法
◆用地計画に関する一般的な検討事項
はじめに
マスタープラン
サービスとインフラ
最小単位(家族)に基づく計画
環境上の検討事項
ジェンダー(性差)に関する検討事項
◆用地計画――特定のインフラ
衛生
給水
道路
防火
管理運営・公共施設
◆住居
はじめに
住居の種類
基準
ビニールシート
テント
プレハブ住居
寒冷地向け住居
◆一時受け入れ/中継キャンプ
◆公共建物と共同体施設
13 物資の配給
概要
◆はじめに
◆配給の開始時期
◆物資配給システムの選択
◆配給システムの構成要素
一般的な考慮事項
難民の参加
輸送・供給上の考慮事項
管理上の考慮事項
◆難民女性の役割
UNHCRの方針
女性の参加分野
◆モニタリング
主な参考文献
表
表1 物資配給システム
14 保健医療
概要
◆はじめに
◆健康状態の把握、計画立案、モニタリング、監視
最初の状況把握
モニタリングと監視――健康情報システム
死亡率
罹患率
◆主な保健計画
治療
予防接種
伝染病管理
リプロダクティブ・ヘルス
結核予防対策
精神衛生
対応力の強化
医療品
検査サービス
◆難民の健康管理体制
はじめに
コミュニティ・レベルの保健管理
保健センター
紹介サービス
◆人材資源と調整
難民
職員配置の必要性
国の保健当局
UNHCR保健調整官
その他の専門職員
国連と専門機関の役割
非政府組織(NGO)の役割
対応の組織化
主な参考文献
付表
付表1 健康情報システム
付表2 大規模な緊急事態で考えられる保健サービス体制
図表
図1 保健対策の相対的影響
図2 把握評価と対応
表1 CMRの基準
表2 よく発生する病気
15 食糧と栄養
概要
◆はじめに
◆食糧援助の組織化
WFP(世界食糧計画)とUNHCRの協力体制
合同の状況把握調査と計画立案
調整
難民の役割と栄養教育
調理用燃料
◆栄養に関する状況把握
はじめに
栄養失調の認定と測定
中度・重度の栄養失調
◆一般給食計画
一般配給
食糧の配給
一般給食計画のモニタリング
◆栄養補給のための選択的給食計画
選択的給食計画の一般原則
補助給食計画
治療用給食計画
選択的給食計画の開始
対象者の特定
選択的給食計画の立案と準備
選択的給食計画のモニタリング
計画終了の基準
◆授乳・離乳食と乳製品の使用
主な参考文献
付表
付表1 食物と栄養に関する基礎知識
付表2 食糧の配給例
付表3 緊急事態での主な栄養欠乏障害
付表4 補助給食計画の報告書書式
付表5 治療用給食計画の報告書式
付表6 栄養状態調査の報告書式
図表
図1 栄養失調の複合的原因
図2 食物と栄養のニーズへの対応
図3 選択的給食計画
図4 計画への参加・終了の基準
表1 主な栄養指標
表2 選択的給食計画の種類
表3 選択的給食計画治療用の準備
表4 推定年齢別内訳
16 水と給水
概要
◆はじめに
◆評価と組織
組織化
◆ニーズ
水量
水質
◆即時対応
◆給水システム
◆水源
はじめに
地表水
雨水
地下水
海水
公共・民間の給水システム
◆ポンプ設備
◆浄水処理
はじめに
貯水と沈殿
ろ過
化学的殺菌法
煮沸
◆貯水
◆配水
主な参考文献
図
図1(a, b) ニーズと資源の把握
図2 河川水の利用
17 環境衛生
概要
◆はじめに
◆基本原則と基準
◆人材資源と組織化
◆人間の排泄物の処理
はじめに
即時措置
システムの選択に関する基本的な考慮事項
トレンチ(溝)式トイレ
ピット(便槽)式トイレ
ボアホール(縦穴)式トイレ
通気改良型二槽(VIDP)トイレ
水洗式(PF)トイレ
安定化池
◆廃棄物
一般的な考慮事項
ゴミの管理
ほこり
◆廃水
一般的な考慮事項
廃水処理
◆有害生物と病原体媒介生物の駆除
一般的な考慮事項
物理的防除
化学的防除
◆一般衛生
◆死体の処理
主な参考文献
付表
付表1 環境衛生調査票
付表2 環境衛生−資源明細表
図表
図1 排泄物処理における考慮事項
図2 ピット(便槽)式トイレ
図3 ボアホール(縦穴)式トイレ
図4 VIDP式(通気改良型二槽)トイレ
図5 水洗式トイレ
表1 必要な衛生施設の数と種類
表2 健康に与える危険が大きい病原体媒介生物
18 供給物資と輸送
概要
◆はじめに
◆サプライ・チェーンの組織化
事前調査
計画立案
現地資源とその他の資源
サプライ・チェーンの確立
◆供給物資
はじめに
現地調達と国際調達
緊急事態備蓄
仕様規格とカタログ
製品を選ぶ際の考慮事項
◆輸送
国際輸送
国内輸送
輸送力
陸路での人の輸送
◆物資の受領
委託貨物
通関手続き
検査と損害
保険
◆保管
基本条件
倉庫を選ぶ際の考慮事項
倉庫の建設
◆在庫管理
主な参考文献
図
図1 ロジスティクス・システムの主な構成要素
付表
付表1 一般救援品目の標準仕様規格
付表2 車両ニーズの計画立案
付表3 在庫管理システム
付表4 輸送・供給関連の管理用紙
19 自主帰還
概要
◆はじめに
◆自主帰還事業におけるUNHCRの役割
◆自主帰還の条件
帰還の自主性
帰還後の待遇
残留した難民に対する庇護の継続
保護に関する他の考慮事項
◆帰還の準備
自然発生的な帰還への準備態勢
三者間合意
調整
職員
帰還民の人数の予測
予想される帰還ルート
情報キャンペーン
出発
◆帰還途上
組織的な帰還
大規模な自然発生的帰還
各種手続き
◆出身国への到着後
到着時の登録
モニタリングとUNHCRのプレゼンス
住民による受け入れ
物的援助
土地や財産へのアクセス
地雷
主な参考文献
付表
付表1 自主帰還用紙のサンプル
付表2 輸送手段の種類
IV. 活動支援
20 管理運営、人員配置、財政
◆はじめに
◆緊急事態における職員配置
はじめに
採用
管理
人事管理
職員のビジビリティ
職員の宿泊設備
◆予算と財政
支出の権限
送金
銀行口座
為替レート
会計手続き
◆非消耗品と事務用品
非消耗品
資産管理システム
事務用品
◆事務所の敷地・建物
◆公用の輸送手段
車両
軽飛行機
◆事務所の組織
書類の整理と作成
通信
主な参考文献
付表
付表1 「緊急事態管理官チェックリスト」からの抜粋
付表2 現地での文書整理システムの一例
21 通信
◆はじめに
◆通信管理
◆遠距離通信
通信のインフラ
通信の形態
◆UNHCR通信網
現地での準備
事務所の建物
無線機器
無線コールサイン
フィールドと本部の通信
通信課の業務時間
主な参考文献
付表
付表1 共通の通信機器と用語
付表2 通信文・連絡事項の識別
22 ストレスへの対処
◆はじめに
◆ストレス症状の発見
蓄積性ストレス
心的外傷性ストレス
◆ストレス対処法
有害ストレスの予防と最小化
心傷を残すような「重大事件」への対処(心的外傷性ストレス)
主な参考文献
23 職員の安全
◆はじめに
◆国連安全システム
◆必須計画
安全計画
医療撤退計画
移動管理計画
無線による定期連絡
◆安全
個人の安全
住居の安全
基地の安全
フィールド(現場)の安全
現金の安全
群集の管理と安全
地雷に対する警戒
保護設備
◆安全管理
主な参考文献
24 軍との協同活動
◆はじめに
国際軍事行動の法的枠組み
◆軍の種類
国連軍
地域機構軍
国軍
国軍以外の軍事組織
◆人道事業で軍が果たしうる役割
人道支援の実施
情報支援
人道事業の安全確保
撤退
◆軍と民間機関の調整
国連による調整
原則の確立と任務の調整
連絡ルート
主な参考文献
V. 付録
1 緊急事態対応資源カタログ
2 ツールボックス
表1 緊急事態の主な指標
表2 公衆衛生上の緊急事態 主な致死病
表3 よくみられる健康上の問題
表4 新規流入者の検査――受け入れ作業
表5 難民1万〜2万人あたりの保健衛生サービスに必要な職員の数
表6 緊急事態における用地計画の目安
表7 物資の容積
表8 各種航空機の積載容量と特徴
表9 各種陸上輸送手段の積載容量
表10 単位換算表
表11 無線交信の際、アルファベットを表す標準的な単語 (phonetic alphabet)
表12 難民キャンプにおける代表的なサービスとインフラの必要量
3 覚え書き
1. UNDP(1997年)
2. UNICEF(1996年)
3. WFP(1997年)
4 用語集