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データはできるだけ早く、登録用紙に記録してから2、3カ月以内にコンピューター入力する。さもなければ、データが古くなって使えなくなる。

 

44. FBARSは、世帯別と個人別(の2種類の登録を処理できる。輸送隊管理用の型もあり、組織化された大規模移動の際に使用できる。UNHCR事務所のほか政府や実施協力機関も利用できる。

 

45. FBARSには、使いやすい検索・レポート機能があり、計画立案、モニタリング、報告などのために以下の情報を作成できる。

i. 到着者の人数と到着のペースに関するデータ

ii. 弱者集団を含む難民のグループに関するデータ

iii. 地域的、世界的な統合データ

iv. 食糧配給リスト

v. 移送者名簿

 

46. FBARSは、UNHCRの登録用具と一緒に入手できる(上記参照)。ソフトウェアとマニュアルは、現在、英語、フランス語、ロシア語で入手可能。FBARSの使用情報・サポートは、本部の情報・コンピューターサービス課から得られる。

 

第6段階 照合と情報の更新

47. 登録された情報は、出生、死亡、集団の移動などの人口が増減に沿って更新する必要がある。最初から、更新を可能にするシステムが必要となる。登録人数は他の情報と照合する。例えば、出生と死亡は保健サービスを通じてモニタリングし、人口移動は上記の人口推計法のいずれかによってモニタリングできる。

 

48. 登録証明書が――特に援助を得る目的で使われると――金銭的価値をもつことがある。こうした書類をチェックするシステム、例えば、食糧配給所での無作為チェックによって、難民が他人の書類や偽造書類を使っていないことを確認する制度が必要である。

 

49. 確認は継続的な作業である。したがって戸別訪問や食糧配給所での確認は、モニタリングの一環として、標準的、定期的、頻繁に行なう。テントには住所(セクション/ブロック/住居・テント番号)をつけ、世帯登録情報の一部として扱う。

 

主な参考文献

Registration - A Practical Guide For Field Staff, UNHCR, Geneva, 1994.

 

 

 

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