対応の効果をモニタリング・評価する
37. 緊急事態がどんな性質のものであれ、UNHCRに求められる行動は、時間の経過と状況の変化とともに変わっていく。
対応の効果を絶えず見直し、必要に応じて適宜、行動を調整する。
これには状況の悪化や変化を知るためのモニタリング、報告、指標などを使った評価のシステムが必要である。また、緊急事態の早期終結と恒久的な解決策の推進という観点から、UNHCRの援助目的を常に見直すことが必要である。
38. こうしたモニタリングがなされれば、UNHCRも、政府などが提供した拠出金を最も有効に活用するはずである。これは適切な対応の原則の根幹をなす。深刻な人道緊急事態の初期段階でどんなに資金が確保できても、時間が経てば財政は苦しくなるものだ。したがって、拠出国や拠出予定国は、活動計画が本当に必要なのか、有効な効果をもたらすのかを確認することが重要である。
最後に、緊急事態対応は、子どもたちが何を必要としているかを十分考慮し、性別に配慮し、対応の方針と実施が環境に与える影響を認識しなければならない。