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採用(recruitment)

6. 国内職員(現地職員ともいう)と国際職員の長所を把握し、人事計画にうまく取り込むことが重要だ。国内職員は地元の事情を理解し、国際職員が見逃しがちな問題にも敏感だ。彼らはしばしば顔が広く、これによって「仕事をやり遂げる」のである。

 

7. 国内職員は難民の言語を話す場合がある。これは非常に重要なことである。一方、国際職員は事業に欠かせない要素である公平性とUNHCRの国際性をもたらす。他の場所での経験から国際職員が緊急事態の管理に寄与することもできる。

 

8. 国際職員の特定、採用、人事は本部が行なう。国際職員が必要かどうかは、緊急事態の規模や実施取り決めによって決まる。

UNHCRは多数のスタンドバイ協定を結び、ふさわしい国際職員を迅速に緊急事態事業に送り込む用意がある。

 

9. 下表に、大規模な緊急事態で必要になると思われる職員の任務を示した。

 

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10. したがって大規模な緊急事態では、少なくとも以下の(緊急事態チームを構成する)国際職員の必要性を検討する。

 

□ 緊急事態チームリーダー(上級担当官の一人が副チームリーダーとなる場合もある)

□ チームリーダーのための国際職員の秘書または補佐

□ 主任保護官

□ 保護官

□ 主任計画担当官

□ 計画担当官

□ 分野調整官(コミュニティ・サービス、水、保健、栄養などの)

□ 難民居住地に配属されるフィールド担当官

□ 主任管理事務官

□ 財務官/人事官

□ 職員保安官

□ 広報官

□ ロジスティクス担当官

□ 通信担当官

 

11. 緊急事態チームは、緊急事態スタンドバイ協定により送り込まれた職員だけで構成される場合もあるし、すでに現地に配属されているUNHCR職員との混成チームの場合もある。緊急事態スタンドバイ・職員配置取り決めには、UNHCR職員の組織内の当番表と、他の組織との緊急事態スタンドバイ協定などがある。詳細は、付録1「緊急事態対応資源カタログ」を参照。

 

12. 緊急事態事業を経験済みであることは、すべての職員にとって、当然のことながら、非常に有利なことである。

職員人事で何より優先すべきは、重要な管理ポストに、ふさわしい能力と経験があるUNHCR職員を就かせることだ。

 

 

 

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