35. 率直な質問には率直に答えること。事実関係が分からない場合には、その旨を告げ、後でその記者に情報を提供する。
36. 微妙な政治的または政策上の質問は、UNHCRの主要な現地事務所に問い合わせる。現状に関する一般的な質問には、UNHCRの任務と目標を念頭に答える。
37. 主導権を握る。「もし…だったら」といった推測に基づく質問には答えない。
話の流れをリードするよう準備し、インタビューが事業の肯定的な部分に向かうよう話をする。
38. どんなインタビューでも、以下の事項を忘れてはならない。
□ 落ち着くこと。ジャーナリストは常に面白いネタを探しているが、インタビューの相手にみじめな思いをさせようとしているのではない。気を楽にして、友好的な態度を取ること。質問者を見る。神経質な身振りや癖は出さない。答えは短く、簡潔に。
□ 肯定的に話すこと。同僚、他の国連組織、NGOを批判しない。我々は皆、同じ苦労をしているのだ。
□ 分かりやすい、会話的な表現を使うこと。ジャーナリストが相手の場合は、簡潔かつ明瞭に話す。多くのUNHCRの内部文書に見られるような言い回しは使わない。普通の人は日常会話で、「様相」、「恒久的解決策」、「なかんずく」、「特定の国際保護任務」、「NGO」、「実施パートナー」といった言葉は使わない。聞き手が理解できるような例を挙げる。
□ 簡潔に話すこと。インタビューには10分かかっても、放送で数秒、新聞で3行になったりする。自分の考えを、記事や放送の中で引用されるような言葉にまとめることが必要不可欠である。
□ UNHCRに属すると分かるようにする。テレビのインタビューを受ける時、あるいは記事に写真が付く時は、背景にUNHCRのロゴ(旗、車両など)が入るようにしたり、UNHCRのTシャツや帽子を着用する。
テレビ出演についてのガイドライン
39. テレビのインタビューでは、以下の点を忘れずに。
すべきこと
□ 視線は、カメラでなく質問者の目に合わせる。キョロキョロしない。
□ 控えめな色の適切な衣服を着る。通常のフィールド活動で着ている服で十分。ネクタイやスーツは不適当。
□ カメラの前に出る前に、髪、ボタン、ファスナーなど自分の姿をチェックする。
□ 発言は短くし、それぞれに説得力をもたせる。
□ 最も重要なポイントをできるだけ話の冒頭で述べる。
□ インタビューの前に、質問者と話の方向性について話し合う。
□ 質問者も視聴者も、自分ほど話の内容に詳しくないことを覚えておく。
□ どんな番組も放映前に編集されることを覚えておく。
注意事項
□ たばこを吸わない。
□ サングラスをかけない。ジュエリー、アクセサリーをつけない。
□ テレビではちょっとした癖も目につくことを忘れない。
□ ペン、鉛筆、ライターなどをもてあそんだり、いじらない。
□ 「私は〜と思います」を連発しない。話の内容に確信がないように聞こえる。「私たち」、「UNHCR」を主語にする。