本チェックリストは難民の流入を想定しており、緊急事態の実状に応じて修正の必要がある。
難民の特徴・人数・到着方法など
□ おおよそ何人の難民がいるのか。
□ 難民はどこから来て、なぜ難民となったか。
□ 難民たちがどれぐらいの規模・割合で来ているのか。今後、増えそうか、減りそうか。
□ 難民すべてが到着したらどれくらいの数になりそうか。
□ 難民が到着した場所と滞在している場所の位置(緯度・経度)。
□ 到着した難民たちは個人として、それとも集団で来ているのか。集団なら、家族、氏族、部族、民族、村民か。
□ 家族、村民集団、共同体(コミュニティ)は皆一緒か。
□ 難民集団の組織はどうなっているのか。集団・共同体のリーダーがいるか。
□ 難民の移動手段は徒歩か車か。
□ 難民全体における男女の割合。
□ 難民全体の年齢構成。内訳(5歳未満、5歳〜17歳、18歳以上)は分かるか。
□ 保護者のいない未成年者の数。彼らの状態。
□ 難民たちの避難前の社会的・経済的状態、技能と言語、民族的・文化的背景。
□ 特別な社会的問題を抱えた個人・集団の有無。この事態により、さらに弱い立場に立たされている集団はいるか(例えば、身障者、家族と生き別れた未成年者、介護の必要な高齢者)。
□ 難民の基本的な食生活、避難所、衛生習慣。
□ 難民集団内の治安状況。グループごとに分離する必要性があるか。武装グループの有無。
□ 難民の正式な法的地位。
所在地の特徴
□ 難民滞在地周辺の地理的特徴。
□ 土壌、地形、下水設備の状況。
□ 滞在者と今後到着する難民に十分な広さの土地があるか。
□ 季節を問わず行き来できるか。
□ 難民は滞在地から救援援助物資・活動を入手、利用できるか。
□ 植生。
□ 難民が木を燃料として、あるいは避難所の材料として使う必要はあるか。
□ 難民が到着した地で生活する人々(地元民)のおおよその数。
□ だれが土地(または使用権)を所有しているのか。
□ 牧草地の有無。耕作可能地の有無。
□ 地元住民に与える(与えそうな)影響の内容。難民に対する地元住民と地元当局の態度。
□ 治安問題の有無。
□ 配慮すべき環境要因(地域の環境がどれだけ破壊されやすいか、地元住民による地域環境への依存度、難民による環境破壊の速度、環境保護区域までの距離)。
□ 地元住民の状況。難民に援助する場合、地元住民への援助も必要か。