概要
状況
水(water)は、生命と健康を維持するうえで不可欠である。緊急事態では、質・量ともに適切な水が手に入りにくいので、健康に重大な危険が生じる。
目的
安全な水を十分に、最も費用効果の高い方法で難民に提供し、公共のニーズを満たす。
対応の原則
?b 水質に配慮しつつ、量の確保を優先する。
?b 難民を給水事業の開発・運営に、直接参加させる。
?b 用地選びと計画立案の段階から給水に配慮し、物的な計画や公衆・環境衛生上の措置と綿密に調整する。
?b もし可能であれば、浄水処理が必要な状況を避ける。浄水処理の必要がない水源を利用するほうがよい。浄水施設は、常にきちんと運営・メンテナンス(維持管理・設備点検)をする。キャンプの難民が多数の場合は、飲用水の殺菌が必ず必要である。原水の水質に応じて殺菌以外の処理方法を検討する。
?b 予備の水を貯留し、一時的な不足や新規到着者のニーズに対応できるようにする。
?b 季節による水量・水質の変化を考慮する。
?b 専門家の助言を求め、国の当局と緊密に連携する。
行動
?b 水の必要量を見積もり、給水可能量の把握調査をすぐに行なう。
?b 水源の調査記録を作成し、すべての水源の水質と湧出量を把握・評価する。
?b 既存の水源を汚染から守り、適切な質の水を十分供給する。
?b 安全な水を十分供給するために、水源と貯水・配水・備蓄システムを開発して給水へのアクセスを改善する。
?b 水質試験を定期的に実施する。
?b 運営とメンテナンスのためのインフラを整備する。
?b ニーズ評価、計画立案、建設、運営、メンテナンスで集めた水資源情報を維持・更新する。