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付表2 輸送手段の種類

 

全般的な考慮事項

以下に示したのは、一般的な輸送手段の利点と欠点である。どの輸送手段を使う場合も、計画の段階で以下を考慮すること。

 

1. 移動中の食糧、宿泊設備、最低限の救急医療手当て。移動距離が短い場合は、移動期間中に必要な物的援助と、どうしても必要なら到着後最初の数日間に必要な物的援助のみを、出発前に配給するのが望ましい。これによって(同じ人物が)何度も「帰還」しようとする動きを減らせる。

2. 難民の相応の所持品すべてを、可能なら持ち主と一緒に運べる輸送力。難民が持ち帰る物資(屋根ふき材や家畜など)は、難民がよりうまく再定着し、より早く自立するために役立つことを忘れてはならない。

3. 移動の全段階にわたって適切な安全と公序を維持する。

4. 必要書類、乗客リスト、登録用紙などを安全に運び、事業の進み具合を記録するよう手配する。

5. UNHCRまたはUNHCRに代わる機関が、実際の帰還に同行またはモニタリングする。少なくとも最初の移動では、UNHCR職員ひとりが帰還民らに同行する。移動の段階でも、自主性を確保する。

 

 

 

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