はじめに
I部 スウェーデンの高齢者福祉医療対策
第1章 スウェーデンという国
1. 国土
2. 人口と世帯構成の変化
3. 政治・行政構造
4. 経済
第2章 スウェーデン型福祉国家/スウェーデン・モデル
第3章 福祉国家の財政
第4章 高齢者医療・福祉政策の歴史
1. 救貧法時代から戦前にかけて
2. 戦後から50年代
3. 60年代
4. 70年代
5. 80年代
6. 90年代
第5章 高齢者のための医療・福祉行政とサービスの現状
1. 高齢者行政の業務分担と行政機構
2. エーデル改革(1992)
3. 高齢者のための経済的保障
4. 保健・医療サービス
5. エーデル改革後の訪問看護と在宅医療サービス
6. 社会(福祉)サービスのニーズ認定と不服申し立て
7. 高齢者の住まい
8. 在宅高齢者のためのサービス
9. 高齢者・障害者ケアの経費
10. 高齢者のためのネットワーク
第6章 痴呆性高齢者ケアにおける医療と福祉の統合カルマル・コミューン(Kalmar kommun)の実践
1. カルマル・コミューン
2. 高齢者行政-目標とケア資源
3. カルマル・モデル-痴呆性高齢者に対するプライマリーケアと社会サービスの統合的対応
4. カルマル・モデルから学ぶ教訓
第7章 高齢者ケアの将来とその課題
第8章 おわりに-ケアの視点
参考文献
II部 デンマークの高齢社会対策 徹底した分権化と住民参加
第1章 デンマーク高齢社会の人口構造と公的医療制度の特質
1.1 人口構造:出生率の増加、後期高齢者の増加
1.2 後期高齢者の増加と医療制度の利用度
1.3 デンマークの医療制度に見る公的制度の特質
第2章 デンマークの社会保障制度
2.1 高負担高福祉と公的サービスへの満足度
2.2 社会保障財政の構造と動向
2.3 高齢者福祉従事者と制度改革
第3章 デンマークの高齢者福祉政策
3.1 歴史的展開
3.2 分権型高齢者福祉制度
3.3 ホームヘルパー制度への不満に見る公的サービスと民間サービスとの共生
第4章 自治体における高齢者福祉政策:ホルベック市を中心に見る高齢者福祉制度改革
4.1 ホームヘルパー活動に見る要介護者の状況と制度改革
4.2 地域に分権化した高齢者対策
4.3 高齢者政策の民主化
4.4 介護のニーズ判定とサービスの選択権に見る市民と行政との合意形成制度
4.5 サービスの品質管理
第5章 新たな動き:グレステッド・ギーレライエ市の入札による民間参入
第6章 まとめと今後の課題
6.1 追求される行政サービスの効率化
6.2 公的病院に勝てぬ民間病院:公民一元論の視点
6.3 行政の透明化
6.4 市場経済と公的セクターとの共生
III部 ドイツ介護保険制度の進展 −ドイツの高齢化社会の進行と社会保障政策−
はじめに
1. 国民経済の負担について
2. 節約の必要性の合意
3. 既得権利の悪用
4. 社会保障制度への疑問
5. ドイツの特殊事情
6. 最近の経済的政治的状況
7. 今後の動向
第2章 公的介護保険
1. 制度の導入にあたって
2. ドイツの介護保険の内容と特徴(日本の介護保険との比較も含めて)
3. 介護保険の実施状況(現状の数値的概略)
4. 介護保険導入についての評価
5. 今後の展望-対策、提案
おわりに