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III部 ドイツ

 

ドイツの介護保健制度の進展

-ドイツの高齢化社会の進行と社会保障政策-

 

濱口クレナー牧子

 

はじめに

 

現在、世界各地に見受けられる人口の高齢化(Alterung)の進行は、各国の社会システム、財政等に重荷を与えていることと思われる。ドイツ連邦共和国においても高齢化社会に起因する課題を抱えている。(図表1)

ドイツ連邦統計局によれば、1995年の65歳以上のドイツ人口は1,250万人であり、2010年には1,600万人、そして2040年には2,200万人に達する予測されている(Handelsblatt, 1998. 7)また、高齢人口については、とりわけ「後期高齢者」の増加が推計されている。(図表2、3)

よく言われるように、ドイツは一応の経済的水準に達してから「高齢化社会」が到

 

図表1 主要諸国における高齢人口割合の傾向

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資料:UN:The Sex and Age distribution of World Population. However, the Japanese data are from the Management and Coordination Agency "State of the Nation Survey" and Ministry of Health and Welfare's Institute of Population Problems "Estimates of Japan's Future Population (September 1992 estimate)" (average estimate).

News & Views from JAPAN N'13 November 1996.

 

 

 

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