第1章 スウェーデンという国
1. 国土
スウェーデンは、スウェーデン語でスヴェリエ(Sverige)と呼ばれ、スカンディナビア半島の東側を占め、西はノルウェー、北はフィンランドに国境を接し、南は海峡を隔ててデンマークに対している(図1)。東西499キロ、南北1,574キロにおよぶ南北に細長い国で、国土の約7分の1は北極圏に属している。総面積は44万9,964平方キロメートルで、日本の国の約1.2倍に相当する。しかし、全人口は東京都より少なく約885万人(1999)である。総面積の50%が森林で、畑、牧草地が9%、湖沼、河川が9%、その他32%となっており、湖沼の数はなんと9万6,000にもおよぶ。気候は、メキシコ湾暖流の影響を受け高緯度にもかかわらず比較的温暖である。