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在宅ホスピスケアに関する研究報告書

財団法人 笹川医学医療研究財団

平成11年度

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目    次

研究員

 

「在宅ホスピスケア研究」報告

 

はじめに

 

I. 研究目的

II. 研究方法

III. 研究の展開と考察

 

A. 在宅ホスピスケア・訪問看護に求められている援助内容を明らかにするための調査

 

1. がん終末期患者に多く対応している訪問看護ステーションの訪問看護内容実態調査

(1) 調査方法

(2) 調査対象者の背景

(3) がん原発部位

(4) 死亡場所

(5) 訪問看護実施期間

 

<訪問看護内容実態調査の考察>

 

(1) 各患者に対する訪問看護期間が10週間(中央値9週間)前後が大半でありそれほど長くない。

(2) 在宅ホスピスケアを行った対象者の自宅での死亡率がきわめて高い

(3) 訪問看護期間が長い患者の場合に再入院期間が短い

(4) 自宅死患者の訪問看護期間と対象者の年齢とは相関しない

(5) 訪問看護開始時の患者・家族の問題

1] 患者の問題は癌の病態に関連することが多かった

2] 家族が抱えていた問題は精神的なサポートを必要とする項目が多かった

3] 退院時に医療処置を継続して行う患者が48%あった

(6) 初回訪問時問題点のAステーションとBステーションの比較

1] 「訪問看護対象者」の初回訪問時およびその後のプロセスにおける問題点が、緩和ケア病棟がない地区のAステーションの方が多かった

2] 「家族」の初回訪問時およびその後のプロセスにおける問題点はAステーションとBステーションの間で大きな差は見られなかった

 

<まとめ>

 

2. 在宅ホスピスケア・訪問看護の実践をとおして確認した諸問題

(1) 在宅ホスピスケア・訪問看護対象者の概要および訪問看護依頼理由

<訪問看護依頼理由>

(2) 訪問看護の関わりで当面した問題−訪問看護に求められている能力

<訪問看護婦の役割>

(3) 訪問看護実践を通して気づいたこと、学んだこと

 

<考察>

(1) 在宅ホスピスケア対象者の条件

(2) 訪問看護期間

(3) 訪問看護婦に求められる能力

 

B. 在宅ホスピスケアを必要とする対象者を退院時に把握するためのツールの開発

 

<総括>

(1) 「個別の在宅ホスピスケア実施期間」は平均2ケ月弱である

(2) 「在宅死の比率」が在宅ホスピスケアの関わりがある場合に高い

(3) 「訪問看護対象者の問題は多様」であり年齢・Performance Status・ 医療処置の有無だけが訪問看護導入条件ではない

(4) 「在宅ホスピスケア対象者を退院前に把握するためのツール」開発が必要

(5) 「在宅ホスピスケア・訪問看護を行う看護婦の研修」が必要

 

<本研究に関する統計資料 その他の図表>

表1-1 調査用アセスメント用紙

表1-2 調査用アセスメント用紙

表2 訪問看護対象者の年齢

表3 訪問看護対象者の性別

表4 訪問看護対象者のがんの原発部位

表5 訪問看護対象者の死亡場所

表6 訪問看護対象者の死亡場所(AステーションとBステーションの比較)

表7 訪問開始時に継続して行われていた医療処置

図1 訪問看護実施期間(全数・個別)

図2 在宅死患者の訪問看護期間男女比較

図3 事例毎・訪問期間と入院期間の関係(入院死の場合)

図4 在宅死患者男女別・訪問看護期間

図5 訪問看護開始1週目の患者・家族の問題

図6 患者の訪問開始時からの問題(全体)

図7 患者の死亡時・再入院時からの問題(全体)

図8 在宅死患者の訪問開始時からの問題(全体)

図9 在宅死患者の死亡日から遡った問題(全体)

図10 入院死患営の訪問開始からの問題(全体)

図11 入院死患者の再入院日から遡った問題(全体)

図12 家族の問題(全体)

図13 在宅死家族の問題(全体)

図14 入院死家族の問題(全体)

図15-1 患者の訪問開始時からの問題(AステーションとBステーションの比較)

図15-2 患者の訪問開始時からの問題(AステーションとBステーションの比較)

図16-1 患者の死亡時・再入院時からの問題(AステーションとBステーションの比較)

図16-2 患者の死亡時・再入院時からの問題(AステーションとBステーションの比較)

図17 家族の訪問開始時からの問題(AステーションとBステーションの比較)

図18 家族の死亡時・再入院時からの問題(AステーションとBステーションの比較)

表8 訪問看護対象者のチェックリスト

表9 問題発生予測のためのチェックリスト

 

 

 

 

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