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2]断熱板は市販セラミックファイバーボードに規格を満足する物が存在した。

今回は、THERMAL CERAMICS INC.(USA) 製 KAOWOOL セラミックファイバーボードを使用した。

3]風速計は球形プローブ装備、測定範囲0.05〜6.0m/秒のものを使用した。

(資料 No.3:図-10参照)

4]温度計はクローズアップレンズ付き放射温度計を使用。ワイヤー直径が0.55mm と細いためクローズアップレンズが必要であった。測定最小径は0.4mmであるが 通常仕様では5mm径がが測定限界となり、そのまま使用すると大きな温度測定誤差を生じる。(資料 No.3:図-8参照)

 

3.3 ファイバーセルロースに関する調査研究報告

 

(1) 参考資料

1]別添、資料 No.4:「燃焼試験手順解説・写真集」

2]別添、資料 No.5:「可燃性物質(ファイバーセルロース)カタログ規格抜粋及び吸湿特性」

3]別添、資料 No.6:「乾燥ファイバーセルロースの吸湿特性、水分変動調査及びかさ密度測定結果」

4]別添、資料 No.7:「乾燥ファイバーセルロースの大気暴露による吸湿特性グラフ他」

5]別添、資料 No.11:「含水量の違いによる燃焼時間の変化」

6]別添、資料 No.12:「走査電子顕微鏡による繊維状セルロースの写真」

7]別添、資料 No.13:「各混合比における繰り返し精度と日間変動」

8]別添、資料 No.15:「セルロース種類の違いによる測定値の比較」

9]別添、資料 No.16:「セルロースの含水量の違いによる燃焼時間への影響」

(2) ファイバーセルロースに関する各種調査研究

1]ファイバーセルロース物性値及びカタログデータの検証

a 物理性状において国連規格を満足するセルロースは、今回調査した中ではアドバンテックAのみであった、国際的に多く使用されていると言われるワットマンCFー11でさえ国連規格を外れている。但し、両者共に実測した、かさ密度(約0.3g/ml)・吸水率(30分後吸水率 約0.5%)・ドライボックス保管3日後水分値(約2.7 %)が近似しており、現時点での調査結果では、ほぼ同等のセルロースと結論づけることが出来る。(資料 No.6参照)

但し、資料 No.4「燃焼試験手順解説・写真集」各種混合比写真にあるように、このかさ密度では(2:3) 及び (3:2) の混合物では円錐は形成できない。価格面では、アドバンAは1,740円/100g、ワットマンCFー11は5,200円/500gであり、国産品が安いと言うことにはならない。

 

 

 

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