乾燥ファイバーセルロースの吸湿量と時間の関係を調査し、試験手順に反映させる。また、かさ密度を測定し燃焼試験に適したファイバーセルロースの選択を検討した。
1. 大気暴露による吸湿特性の調査及びかさ密度の測定。
(1) 目的:
1]水分……実際の試験時状態を想定して、乾燥後ファイバーセルロースをアルミ製オープンカップに入れ、外気暴露状態での水分量の増加を質量として測定した。
2]密度……ドライボックス内で3日保管したファイバーセルロースの、かさ密度をメスシリンダーにて簡易測定する.
(2) 試験方法:
1]水分……サンプル約15gをアルミ製オープンカップに入れ105℃乾燥機にて4時間乾操後、熱時秤量をしスタートサンプルとした。その後、時間と吸湿水分値の変化を測定した。
2]密度……100mlメスシリンダーに、ドライボックス3日故置後のファイバーセルロースを入れ、軽く10回叩き体積と質量を測定、簡易かさ密度を測定した。
(3) 測定及び計算の基準:
規定条件で4時間乾燥後、熱時秤量した質量を基準とした。
(4) データ
(1) 室内環境温度/湿度用件:温度25℃/相対湿度35%設定(冬季条件).
(2) 室内環境温度/湿度用件:温度25℃/相対湿度65%設定(夏季条件)
(3) 2日後水分量とは、乾燥後セルロースをオープンカップ外気暴露条件で2日後に測定した値。
(4) 乾燥後セルロースを、温度25℃湿度25〜30%のドライボックスで保管後、水分量を測定した値。(ドライボックスの限界湿度要件)