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7. 練習2 はじめてのセーリングヘの挑戦
 
(1)基本帆走(ビームリーチ&タックの8の字コース)
 ヨットの帆走(セーリング)は風向にあわせて、いろいろな走り方があります。(図45参照)風をヨットの真横から受けて走るセーリングを「ビームリーチ(アビーム)」と呼びます。そして、風の吹いてくる方向に回る方向転換を「クッキング(タック)」といいます。
 課題のコースは、ビームリーチとタック回りの8の字コースです。
 ここでの技術課題は
(1)まっすぐ走る(ラダー操作、目標の取り方、修正)
(2)スピードのコントロール(発進、減速、停止)(セール操作)
(3)風上回りの方向転換(クッキング(タック))
(4)セールを付けたヨットの出艇、着艇の手順と注意点
(5)艤装と後片付け
 風向が変わり、説明と違う条件になったらコーチがマークを移動してくれます。
 
図21−1 ビームリーチ&タックの8の字コース
 
 
図21−2 基本帆走コース2
 
 
図22 ビームリーチの説明
 
 
(2)タック(風上回り)
 この練習コースでの方向転換は、ヨットのセールの出ていないサイド方向にだけ回って方向転換します。この方向転換をクッキングといい略してタックといいます。(図46参照
 回るタイミングは、マークに近づいて通り過ぎて少し後ろに見えてから回ります。回ったら次のマークにすぐ進路を取りましょう。マークを見失うと進路からはずれるので注意です。はずれたらすぐに修正しましょう。
 何回か回ったら、スキッパーとクルーが交替します。余裕があればタックのたびに交替してもかまいません。
 
チェックポイント
 (1)スムーズに回れるか?(2)マークに直線で走っているか?
 
図23 タック(タッキング)の説明
 
 
(3)セールの艤装
 陸上で、ヨットにセールを取り付ける時は、風向を見て、ヨットを風上に向けて置きます。セールをあげると、すぐに風が当たりエンジン始動です。風がセールから逃げるような置き方が、お勧めの置き方になります。
(1)ヨットを風位に立てて置いた時(図24)
 
×(2)ヨットの後ろから風を受ける置方(図25)
 
 







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