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ウミガメ保護活動のあゆみ
活動のあゆみ(年表)
ウミガメ保護活動20年のあゆみ
ウミガメふ化場の変遷
 
アカウミガメ保護活動のあゆみ
出来事
1986
昭和61
●中田島砂丘でのアカウミガメの産卵が報道される
●浜松市にアカウミガメ保護を働きかける
1987
昭和62
●ウミガメ保護調査活動スタート
●「アカウミガメのふ化調査」浜松市より委託される
●「海岸への車両乗り入れ規制要望書」を行政に提出(以降毎年)
1988
昭和63
●ふ化場設置による保護活動開始
●「アカウミガメの繁殖調査」浜松市より委託される
●当団体のウミガメ保護活動がWWFJ助成事業に採択される
●オサガメの死体漂着、姫路水族館の協力を得て死因解明
●ウミガメ国際会議参加(高知県日和佐)
●海岸への車両乗り入れ問題深刻化
1989
平成元
●天皇陛下より馬塚代表が赤坂御所に招かれ懇談する
天皇皇后両陛下、紀宮様(当時)ご同席のもと活動について直接お話しする
●浜松市文化財審議委員、馬込川河口西岸のふ化場視察
1990
平成2
●内田至氏(国際自然保護連合・種の保存委員)が、アカウミガメの産卵場について栗原浜松市長に意見書提出
●「ウミガメとその産卵地」が浜松市文化財に指定
●第一回「ウエルカメクリーン作戦」開催
●「子ガメ放流会」開始−産卵調査とともに一般公開へ
1991
平成3
●コアジサシのコロニー確認、保護調査活動スタート
●ウミガメ保護活動支援のためのエコロジーカード発行される
1992
平成4
●「サンクチュアリジャパン」に改名
●水産庁・重要水生生物保護事業スタート
●「静岡海区漁業調整委員会指示」により、県下のウミガメや卵、採捕禁止へ
●ヤマハ発動機との協働事業始まる
●ジュニアレンジャー制度発足
●名古屋港水族館オープン、以降ウミガメに関する連携スタート
1993
平成5
●サンクチュアリ、アカウミガメのシンボルマーク決まる
1994
平成6
●県立自然公園条例により静岡県下、浜名湖以西での海岸の車両乗り入れが規制される
●「遠州灘海岸絵巻」発行
1995
平成7
●ウミガメCD-ROM「カレッタ君の大冒険」完成
●サンクチュアリ活動一〇周年・活動展を開催
1996
平成8
●浜松市の「親と子のウミガメ教室」スタート
●サンクチュアリジャパンのホームページ開設
1997
平成9
●浜松海岸への車両乗り入れが規制される
●当団体の活動が中学公民の教科書に採用される
●浜松市がふ化場を新設する
●ジュニアレンジャー「オーストラリア研修」実施
●ナホトカ号重油災害にボランティアを派遣
●アカウミガメ産卵巣数、最低を記録
1998
平成10
●海岸法の改正のための意見書を国土環境委員会に提出
●浜松市「アカウミガメの生態報告書」を出版
●絵本「アカウミガメのくる浜べ」出版される
●「天竜川散策絵巻」発行
●ジュニアレンジャー「世界遺産・屋久島研修」実施
1999
平成11
●「海岸法の改正」閣議決定
●中田島砂丘入口に第二ふ化場完成
●ジュニアレンジャー「名古屋港水族館研修」実施
2000
平成12
●「新海岸法」施行される
●「特定非営利活動法人サンクチュアリエヌピーオー」発足
2001
平成13
●「サンクチュアリネイチャーセンター」開設
ネイチャーセンターのシンボルマーク決まる
●環境教育事業本格化
●「浜名湖周遊絵巻」発行
●村上康成氏、ウミガメステッカーをデザイン
2002
平成14
●第一回ウミガメフェスティバル開催
●ネイチャーセンター、総合学習の受け入れ増加、環境学習施設としての機能高まる
2003
平成15
●子ガメ放流累計二〇万匹達成
●海岸浸食問題が表面化
●「海岸・水辺ウォークガイド」発行
2004
平成16
●ジュニアレンジャー「第二回屋久島研修」実施
●浜名湖花博で環境分野にて指導協力
●浜松市よりウミガメの実物大レプリカが寄贈される
2005
平成17
●静岡県自然公園特別地域に於いて捕獲採取禁止の動植物が指定
ウミガメに対し「静岡海区漁業調整委員会指示」と併せ二重の規制が敷かれる
●サンクチュアリエヌピーオーのホームページ開設
●アカウミガメ産卵巣数、最高を記録
2006
平成18
●「ウミガメ保護活動二〇年のあゆみ」展を開催
●記念ミュージカル「龍宮のひみつ」上演
2007
平成19
●静岡県によるふ化場新設
●DVD「ウミガメのふるさとはわたしたちのふるさと」完成
●「遠州灘のアカウミガメ−二〇年のあゆみ−」発行
 
1986/昭和61年
新聞記事で「ウミガメの産卵」を知る
 この夏、中田島砂丘でのアカウミガメの産卵記事が新聞に掲載された。それまで公式な産卵データはなく、漁師や釣り人の一部で知られている程度で、専門家も遠州灘海岸を産卵地として認識していなかった程である。当団体では、偶然確認されたウミガメの産卵に関心を持ち、翌年中田島砂丘の調査を実施することとした。
 
1987/昭和62年
ウミガメの産卵調査開始
 浜松市の中田島砂丘一帯でアカウミガメの繁殖調査を開始したところ、わずか数キロの海岸で30回の上陸と22巣の産卵を確認した。
 
オフロード車による被害が明らかに
 しかし、この頃すでに砂浜でのオフロード車の走行が目立ち、海浜植物が枯れ砂浜の荒廃が急速に進んだ。特にアカウミガメの卵は、盗掘やオフロード車に踏み潰されるなどの被害が多発したことから、活動は調査から保護に重点がおかれていった。
 
卵の盗掘も発覚
 産卵場所を車から保護するために、産卵巣の両サイドにクイを打っただけのものだった。しかし、人間による被害を想定できず卵は盗掘されてしまった。【関連42ページ
 
 ウミガメの産卵巣が車に踏まれないように立てた杭。
 
浜松市に要望書提出
 貴重な野生生物と海岸環境を守るために保護を訴える要望書【資料64ページ】を浜松市に提出したところ、市は「ウミガメ及び卵の保護要綱【資料58ページ】」を施行し、「アカウミガメのふ化調査【資料59ページ】」を当団体に委託した。


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