産卵地の環境問題
遠州灘海岸は総延長115km、太平洋に面した砂浜が続きウミガメの産卵に適した環境です。
しかし、この砂浜も産卵地として好ましくない問題も多く、保護が必要です。【 関連31ぺージ〜】
海岸に車両が乗り入れ卵の上を走り回ります。ワダチが海岸を荒らしカメの行く手を阻みます。
卵が盗まれます。昔から卵を食用にしたり薬に使う地域もあり、今日なお盗掘が絶えません。
年々、砂浜が痩せ卵が流失の危険にさらされています。波消ブロックが並び産卵できない地域が増加しています。
子ガメは海上の紫外線を頼りに海の方向を知ります。街明かりが方向感覚を狂わせ子ガメは海へ出られません。
ウミガメ豆知識
陸ガメとの違い
−海ガメ− |
−陸ガメ− |
●前脚がオール状
●甲羅の中に首や足が引っ込まない
●甲羅は厚みがなく流線型
●頭が大きい
●8種類のウミガメが皆、体が大きい
●移動距離が長い
●冬眠しない |
●脚に指がある
●甲羅の中に首や足を引っ込める
●甲羅は比較的丸くて小さい
●体の割に頭が小さい
●ゾウガメ以外の陸ガメは小さい
●移動距離が短い
●ほとんどは冬眠する |
|
ウミガメは、海中を泳ぎ回るのに適した体をしています。
陸に棲むカメと違い、広大な海を自由に行き来でき、常に暖かな海域に移動するため冬眠の習性はありません。
大きくなれば体長が1メートルを超えるウミガメは外敵も少なく甲羅に頭や手足を隠す必要もあまりないようです。
|