十和田湖の透明度は、昭和初期には20mあったともいわれているが、1985年(昭和60年)の観測では12.3m、1995年(平成7年)には8.0mにまで低下した(図2-3-1)。また、CODは1987年以降、環境基準値(1.0mg/l以下)を達成できない状況が続いている(図2-3-2)。この原因を究明するため、青森県と環境庁国立環境研究所(当時)が共同で、1995年(平成7年)から3年間に渡って「十和田湖水質汚濁機構解明調査」を実施し、その結果、1985年(昭和60年)頃から、ヒメマス、ワカサギ、さらには、これらの餌であるプランクトン等が構成する生態系に変化が生じ、この現象が水質に影響を及ぼしている可能性が認められた
※17 7)。