| 2.3.2 社会福祉協議会   (1)青森市社会福祉協議会(青森県) 社会福祉協議会   1)団体特性 運行拠点都市人口:約30万人 保有車両台数:2台 登録運転者数:22名(うち、2種免許保有者は6名) 登録利用者数:65名(うち、高齢者は37名) 利用対象者:(1)〜(4)の条件を全て満たす人。 (1)市内居住者 (2)身体障害者手帳保有者 (3)日常の外出における車いす使用者 (4)車いすのまま乗車するため、座位のとれる人 サービス提供時間:8:30〜16:30(土、日、祝日、年末、年始除く) 料金:1回、30分当たり500円 (市の「福祉タクシー・移送サービス利用券」利用可。30分以上の利用には追加料金が必要) 年会費:2,000円 利用回数制限:原則として1ヵ月2回まで(1回の利用で1時間まで) 運行範囲:原則として市内    平成14年度1年間の利用件数は929件、そのうち「青森市福祉タクシー・移送サービス利用券」利用件数は330件、35.5%を占める。利用目的は「通院」が多く、運行範囲外の国立病院へは利用可能である。   3)経費等  年間の収支は表2-22のとおり。市からの委託額は年々減っている。   表2-22 青森市社会福祉協議会の年間収支 
| 
 
| 収入 | 支出 |   
| 市からの年間委託費 約69万円 | 燃料費等 107万円(2台分) |   
| 利用料 約46万円 | 通信費 7万6千円(携帯電話) |  |    4)今後の展望  利用料が安価なので、他の移送サービス団体、タクシー事業者への影響を心配している。利用者からは「夜間の観劇にも利用したい」等、利用時間拡大の希望が寄せられているが、夜間や土曜、日曜の運行は支出増となるため考えていない。   (2)江南市社会福祉協議会(愛知県) 社会福祉協議会   1)団体特性 運行拠点都市人口:約10万人 保有車両台数:2台(車いす2台乗車可能な1BOX車、軽自動車) 登録運転者数:23名(H15.10.28現在) 登録利用者数:100名 利用対象者:単独で移動困難な高齢者・障害者(障害者手帳保有者は24人) サービス提供時間:8:30〜21:30(年末、年始除く) 料金:市内無料、市外のみ1キロにつき10円の負担(利用制限距離なし)    利用登録審査は、身体障害者手帳の写し等、単独移動が困難な証明を提出することにより行い、医師の審査は不要。予約は2ヵ月前から2週間前まで受け付けているが、2週間前の時点ではほとんど満席で予約できないほどの利用者ニーズがある。利用回数制限は、以前月2回であったが、月1回に変更している。  運転ボランティアは無報酬で、リーダーが依頼書を見て他のボランティアとスケジュール調整している。安全に関する講習もボランティア同士で行っている。   2)利用状況  平成14年度の年間利用件数は511件(片道)で、利用人数は1,079人であり、11月が一番多く、1月から3月までが他の時期に比べ利用が少ない。(図2-17)。   図2-17 月別利用件数、利用人数(平成14年度 江南市社会福祉協議会) 
| 注: | 利用件数は片道である。利用人数が利用件数より数値が上回る理由は、介助のため同乗者を含む2人以上の相乗り利用が多いためである。 |     移送サービスの利用目的は「通院」が7割以上(73.8%)を占めている(図2-18)。リフト付1BOXの1運行当たりの乗車人数は2人相乗り(介護者含む)が45%と最も多い(図2-19)。   図2-18 利用目的 (平成14年度 江南市社会福祉協議会)   図2-19 1運行当たりの乗車人数 (リフト付1BOX・平成14年10月〜平成15年3月)   3)支出  保有車両にかかる経費を表2-23に示す。前述のように、利用者負担はほとんどなく、運転ボランティアは無報酬である。   表2-23 平成14年度江南市社会福祉協議会保有車両の経費 
| 
 
|  | リフト付普通車(ハイエース) | 軽ワゴン車(ライフ) |   
| 自賠責 | 27,630 | 20,900 |   
| 任意保険 | 269,780 | 47,000 |   
| 重量税 | 37,800 | 8,800 |   
| 車検手数料(整備料金) | 64,194 | 40,000 |   
| 法定点検料 | 12,000 | 8,085 |   
| 燃料費 | 169,154 | 63,205 |   
| 合計 | 580,558 | 187,990 |  |  |