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キリンキハンマー
 かしめ用のもので和船では殆んど使いませんが、洋型木船の鋼ボルトでは上記のハンマーの小型のものを使い、この造船所の曳船(L15m程)は肋骨が蒸し曲げ式のため、外板釘は全て銅釘をつかうので、この かしめ用のハンマーとして極く小型のハンマー(だるまと云う)か、特注のものを使ってます。
 (特注のハンマーは検査ハンマーと云われる形様で、叩く面は丸味を持つ)
 
目振り槌
 之は鋸目振り用の専用が有りますが、ガラス針用の小型ハンマーでの代用も出来ます。
 
 
 [表]には有りませんが、目振り金具が市販されておりました。刃の甘い(焼入の事)鋸は有効ですが、あさりがもどるという弱点も有り、上等の鋸には不向きの様です。
 
 
目立金敷
 目立専門店以外は一般には持ちません(職人は鉞の背で間に合わせる)B130×L150〜180×H120位の焼入の鋼で平面では鋸面の狂いを直し角部で鋸の目振りをします。
 
 
ボルト鋸
 寸法を表示しているのは何かの間違いで、本当はボルト抜を表すつもりであったかも。(旧表参照
 ボルトを切断する鋸、と解して説明します(1)市販で刃長8寸位、厚1m/m弱のもので刃は硬いけれどもヤスリで目立が出来ます。(2)銅又は眞鍮パイプを利用し市販の鋸刃を嵌込むもの・・・の2種が有り、和船でも肋骨他ボルト固着するものが多いため、案外と利用する事の多い道具です。
 







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