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舳の頭部
 本来色々の形があると思いますが、この造船所では下の繪の様な姿です。
 
土海船
船の仕上り近くに鋸で切る。
 
起船
 
三伴船
 
 上棚が付きますと(47)の様な方法で深さを決めて上棚を仕上げ、棚板内面に肋、板肋、船梁、かんぬき、板子などの位置付けのため墨付をします。(マーキング)之は小型(板図)の寸法に依り、船尾より船首へ順次に印を付けて行きます。
 但し中心に対して直角となっているかを、三の間船梁と腰当船梁の位置で直角定規(木製の大きなスコヤ)を使って中心線、(糸を張る)に添って測ります。船尾から並べて見ますとけあげ船梁、うたせ船梁、腰当船梁、あばら(約2尺6寸〜2尺7寸の間隔で漕手の間隔となります)。三の間船梁、二の間船梁、一の間船梁、盤船梁、貫抜となります。三の間船梁から盤船梁の間には約2尺7寸の間隔で、船梁間に尻掛が数ヶ所入ります。
 外面上部に取付けられる抜棚の接手は、この船梁の貫通部から外れる様考慮されます。之は船体が弱くなる事と、抜棚の接手固着釘や鎹が船梁の貫通孔と重なる事を防ぐ意もあります。次に取付けられる抜棚へ移ります。
 
抜棚 たも材
 抜棚は船首から船尾まで通しに設けられ和型船としての舷側補強材と云えましょう。接手はかま付きの接手(この様な呼方もある)はナットボルトで綴じ、(海具)とは海折釘で固着され、棚板内面へ貫通した釘先は尾を返して固定します。船首、船尾にわたり舷側に反りがありますから直材では不可で、この造船所では型、・型を用意し型受は不要でした。但し中央辺は、糸を張って反りを測り、材料どりは投墨で反りの線引を行いますが、船首や船尾は中央辺と反りの円弧が違いますから、中央と同じ曲線では、船首、尾の曲線とはウマク合いません。之も1〜2度の経験で段々と訳って来ます。抜棚の板巾は、船尾端だけは中央の10%又はそれ以上に巾を広くして外観を整えます。
 







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