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(2)観測プロジェクトのインフォメーションに関する情報
 (2)の「観測プロジェクトのインフォメーション」に関しては、表2.1に示す国際・研究プロジェクトの計17件について属性情報を整理した。プロジェクトの一覧を表3.3に示す。
 
表3.3 観測プロジェクトの一覧
No. プロジェクト名 (略号)
1 黒潮及び隣接海域共同調査 CSK
2 第一次GARP全地球実験 FGGE
3 西太平洋海域共同調査 WESTPAC
4 日中黒潮共同調査 JRK
5 海洋汚染監視パイロット計画 MAPMOPP
6 全世界海洋汚染監視ネットワーク MARPOLMON
7 全世界海洋情報サービスシステム IGOSS
8 北東アジア地域世界海洋観測システム NEAR-GOOS
9 黒潮開発利用調査研究 KER(I、II、III期)
10 世界海洋観測システム GOOS
11 縁辺海の海況予報のための海洋環境モニタリングの研究 NEAR-GOOS
12 東アジア縁辺海循環調査研究 CREAMS
13 第II期東アジア縁辺海循環調査研究 CREAMS II
14 日本海東シナ海研究/太平洋縁辺海研究 JECSS/PAMS
15 日ロ海洋環境共同調査  
16 ISTC協定下の日本海共同観測  
17 Argo計画 Argo
 
 プロジェクト別の属性情報の項目は以下のとおりである。
・プロジェクト番号
・プロジェクト名
・略称
・実施国
・日本海周辺の実施国(機関)
・実施期間
・観測内容
・プロジェクト概要
・データ所在情報
・観測海域(海域図、測点図)
 
3.2 属性情報の抽出・付加
(1)観測インベントリー情報
 3.1章で検討した属性情報の項目について、表計算ソフト(Excel)を用いて入力作業を行った。入力情報のソースとして収集した資料の一覧は、巻末の付表−3に示すとおりである。収集したインベントリー情報については、プロジェクトによっては情報の重複が存在する場合がある。このため、以下の手順で入力・整理を行った。
 
日本の国内関係機関が実施した観測情報
(1) 「日本海海洋調査技術連絡会議事録」(1970〜2001年)に記載のある海上保安庁、気象庁、水産庁、各県水産試験場、防衛庁の観測情報の整理を行った。なお、各県水産試験場が実施している沿岸定線観測、沖合定線観測については、平成15年度の日本国内の観測情報において収集対象とする。従って、本年度は、漁業資源調査等の国内の観測プロジェクトに限定して整理・分類を行う。
(2) 次に、航海概要報告(CSR)が記載された「海洋調査報告一覧」(1975〜1998年)の整理を行い、(1)との照合をはかり、重複する場合は情報の補完を行った。
(3) (1)(2)の情報以外でプロジェクト別に別途に情報を収集したもの(プロジェクトの報告書、プロジェクトのクルーズレポート、関係機関のホームページ等)から観測情報の重複がないかどうかを確認しつつ、整理を進めた。
(4) また、各大学のクルーズレポートによる研究航海の情報、次いで文献調査に記載されている観測情報を抽出し、上記との重複がないかを確認しつつ、整理を進めた。
 
国外の機関が実施した観測情報
 国外の機関が実施した観測情報については、プロジェクト毎に重複しないため、順次、インベントリー情報の整理を進めた。
 
 一方、インベントリー情報は、CSR(航海概要報告)を基準とした属性情報を設定しているので、クルーズ区分毎の情報形式である。そのため、これに準拠しない観測情報も存在し、それらを列挙すると以下のとおりである。
(1) 収集資料によっては、必ずしも属性情報の項目を全て網羅しているわけではないので、情報のない項目は空欄とした。
(2) 収集した情報のうち、係留系の時系列データやアルゴスブイのような時系列的な観測については、属性情報の「航海期間」に観測期間を記載し、時間からのデータ検索に対応可能なようにする。
 
 以上の手順で整理・入力した観測インベントリー情報の一例を表3.4に示す。各項目の入力は、原則として情報源とした資料に記載されているとおりの記述にて行った。なお、本年度収集したインベントリー情報は、合計3565件であり、日本が2938件、ロシアが462件、韓国が161件、アメリカが3件、中国が1件である。
 
(2)観測プロジェクトのインフォメーションに関する情報
 「観測プロジェクトのインフォメーション」に関しては、表3.3に示す代表的な観測プロジェクトに関して、属性情報を整理・付加した。その一例を表3.5に示す







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