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(2)ケーブルの支持間隔
 ケーブルのクランプによる支持間隔は400mm以内とすることが望ましい。ただし、水平なケーブル電路で、そのケーブルがブラケットやハンガ等の支持物上面に置かれる場合の固定間隔は900mm以内としてもよい。
 また、振動の多い場所や光熱部、可動部付近を布設する場合は、前述の間隔よりせばめて、より確実な固定をすることが望ましい。
 作業性がよいため、ケーブル及び機器の固定にはタッピンねじが多く用いられる。その場合の注意事項を下記に示す。
(a)穴あけ位置は3.5.1(2)(g)(イ)に示すとおりケーブルの布設位置に注意すること。
(b)ねじ穴を板の端末近くに設ける場合には、下図のようにその穴の中心は端末からFRP板の場合は、ねじ径の3倍以上、合板類の場合はねじ径の2.5倍以上離すことが望ましい。(クラック防止のため)
 
 
(c)穴径は下表のとおりとすることが望ましい。
 
 
(d)タッピンねじの材質はSUS製など耐食性のものを使用することが望ましい。
(e)曝露部など水密を必要とする場所で、タッピンねじを使用する場合は、シリコンなどでシールすること。
(1)防熱
(a)ケーブルは、排気管などの防熱材表面より200mm以上離して布設することが望ましい。
(b)高温又は熱気が甚だしく集積する場所の電路には、耐熱性材料による熱よけ又は冷却通風など有効な防熱処理を施すことが必要である。
(c)ケーブル貫通部は、電線貫通金物が排気管貫通部などによって極端に加熱される場所をさけ、やむを得ず、このような場所に電線貫通金物を取付ける場合は、これら高温貫通管を冷却水で冷却するなどの考慮をすること。
 排気管、水管、油管などの継手又は弁類の近くに布設された電路には、適当な構造により滴下する水分、油分に対する保護を行うこと。
(a)ケーブルが鋭いエッジ、又はボルトの頭やナットと干渉する場合は、コルゲートチューブなどの保護チューブでケーブルを保護すること。(下図参照)
 
 
(b)蓄電池+(プラス)端子〜メインブレーカー間のケーブルは、短絡防止のため、エッジ干渉などの有無にかかわらず、保護チューブでケーブルを保護することが望ましい。
 







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