3.6 線端処理方法及び結線要領
3.6.1 線端処理方法
(1)600Vビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブル(VCT)の被覆の切除方法
(a)外袋シースをカッターで切る。
(b)ビニルテープを巻く。
(c)ワイヤーストリッパーで絶縁被覆をむく。
導体公称断面積(mm2) |
圧着中心のずれ △(mm) |
導体突き出し長さ L1(mm) |
端子筒項と絶縁被覆との間の裸導体長さ
L2(mm) |
新JIS船用電線 |
旧JIS船用電線 |
1.5〜6 |
1.25〜5.5 |
±1.0 |
0.5〜2 |
0〜1 |
10〜35 |
8〜38 |
±1.5 |
1〜2 |
0〜2 |
50〜95 |
50〜100 |
±2.0 |
2〜3 |
0〜3 |
120〜300 |
125〜325 |
±3.0 |
3〜4 |
0〜4 |
|
注1: |
本表は、JEM−TR162:93(圧着端子適用指針)を基準としたものである。 |
2: |
B寸法は、JIS C 2805:91の付表1及び付表2のE寸法による。 |
3: |
L寸法(L=L1+L2)の計算式は、電線の被覆むき寸法を簡便に求めるためのものであり、圧着後の形状及び寸法を示すものではない。 |
圧着端子を使用する場合、最も注意しなければならないことはケーブルサイズに適合した端子を使用し、その端子に適合した圧縮工具を使用することである。ケーブルサイズに応じて手動式、手動油圧式、足踏油圧式、電動油圧式の工具があり、締付金具が取替えられるようになっている。これに反する場合は断線故障、発熱焼損等の事故につながることがあるので十分注意しなければならない。
特に小容量サイズの場合、応々にして図3.3.44の(2)に示すようにペンチ等ではさんで済ますことがあるが、これは導体の切断又は接触不良となるので厳重にいましめなければならない。図3.3.45に圧着端子の圧着手順を示す。
図3.3.44 圧着端子の圧着
図3.3.45 圧着端子の圧着手順
(拡大画面:90KB) |
|
表3.3.2 圧着端子及び工具適用表例
|