2.3 ケーブルの布設用材料
電路の布設用材料は、取付け面の材質及び形状等を考慮して適切なものを選定しなければならない。
(1)ハンガ方式
主電路は組立ハンガと単独ハンガを組合せ取付けるがケーブル支持間隔は下図のようにしている。また、ケーブルの固定は巻きバンド方式で、軟鋼、ステンレス鋼又は非金属製のテープ状のものをケーブル群に巻き付け、バンドバックルと工具により締め付ける方法が採用されている。
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図3.2.5 ハンガの取付け例
布設するケーブル数が比較的少ない場合は、ケーブル支持用にフラットバーが使われる。その一例を次に示す。
(a)アルミ船に使用されるフラットバー(FB)の例(巻バンド用)
アルミ船に使用されるフラットバーの取付け例を図3.2.6に、また、フラットバー(アルミ材)の標準的な寸法を表3.2.7に示す。ケーブルの支持間隔寸法の限度は 3.5.7. ケーブルの固定要領を参照のこと。
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図3.2.6 アルミ船に使用されるフラットバーの取付け例
アルミ材 単位mm |
フラットバー(FB) |
L |
W×t |
20×3、4、5 |
400 |
25×3、4、5 |
30×3、4、5 |
40×3、4、5 |
50×3、4、5 |
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注1. |
表3.2.7はメーカの標準的な寸法である。 |
2. |
アルミ形材の材質−耐食アルミニウム合金(A5052P) |
(b)FRPに使用されるフラットバー(FB)の例(巻バンド用)
FRP船に電路布設部品を取付ける場合は溶接ができないので、機械的な固着が主となる。したがって、取付け部の材質が何であるかによって取付け方法を選ぶ必要がある。また、ボルトの貫通孔等を開ける場合、その部分が水密であるか非水密であるかによっても、取付け方法を考える必要がある。
FRP船に使用されるフラットバー(FB)の取付け例を図3.2.7及び図3.2.8に示す。
なお、図3.2.8はフラットバーを直接船体に固定する例である。
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図3.2.7 FRP船に使用されるフラットバーの取付け例(1)
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図3.2.8 FRP船に使用されるフラットバーの取付け例(2)
注) |
FBの寸法等はアルミ船の例に準じ、表3.2.7による。 |
軟鋼板やFRPをコ字形にしたもので、ケーブルを支持するのに使われる。
最近のものは、放熱や重量の軽減のために小穴を設けたものが使われている。
ケーブルを固定するのにステンレス製や樹脂製の押えバンドがよく使われる。これを止めねじ等で固定する。
図3.2.9にケーブル押えバンドによるケーブルの固定例を示す。
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図3.2.9 ケーブル押えバンドによるケーブルの固定例
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