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(5)ケーブル巻きバンド
(1)軟鋼材やSUS製のテープ状のもので、ケーブルを固定するのに使用する。
 あらかじめ所定の長さに切断してケーブル群に巻き付け、止め金具(バンドバックル)と工具によって締め付けて巻止めを行い、余長を切断して体裁をととのえる。
 表3.2.8に巻きバンドの材質及び寸法を図3.2.10にケーブル巻きバンドによるケーブル固定例を示す。
 
表3.2.8 巻きバンドの材質及び寸法
材質 寸法(mm) 引張強さ(kg/mm2)
厚さ
軟鋼板(SS400)亜鉛めっき 14 0.4 38以上
16 0.6 52以上
SUS304 14 0.4 52以上
16 0.6
 
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図3.2.10 ケーブル巻きバンドによるケーブルの固定例
 
(2)小型船では樹脂バンド(インシュロック)もよく使用される。但しケーブルが水平な支持金物の上に布設されていない場合は、火災の際のケーブルの脱落防止のために、規則的な間隔(例えば1m〜2m)で適当な金属製バンドを付加しなければならない。
その代表例を表3.2.9に示す。
 
表3.2.9 インシュロックの寸法および材質
材質 寸法(mm2) 引張強さ(kg/mm2)
厚さ
66ナイロン 9.5〜10.2 1.6〜1.7 25〜40
7.5〜13.2 1.6〜2.0 50〜55
8.9〜13.2 2.0 75〜100
12.7 1.9〜2.1 110〜120
テフロン系の樹脂 4.8 1.4〜1.5 50〜55
7.6 1.9 110〜120
 
 巻バンドの締め付け、巻止めに使用され、O型、D型、L型などがある。
(図3.2.11及び表3.2.10参照)
 
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図3.2.11 バンドバックルの型状
 
表3.2.10 バンドバックルの材質及び寸法
単位mm
形番 呼び番号 寸法 材質
A B C D E F G t
O形 O号 10 13 2 1 SS400に亜鉛めっき又はSUS304
L形 O号N1 10 13 5 9 3 2 2 1
IS号N1 13 18 7 12.5 3 3 3 1
I号N1 25 18 17 12.5 5 3 3 1
D形   上図(図3.2.11)に示す。
注1. 呼び方はつぎの例による。例:バックル(SUS)1号
2. アルミ船の場合はSUS製が使われる。







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