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6 FSAステップ2 : リスク分析
6.1 範囲
 
6.1.1 ステップ2におけるリスク分析の目的は、ステップ1で特定された重要なシナリオについて、その原因及び結果を詳細に研究することである。この目的は、リスクをモデル化する適切な手法を使用することにより達成することができる。また、リスク分析では、高リスク領域に焦点を当て、かつ、リスクレベルに影響を及ぼす要因を特定して評価することができる。
 
6.1.2 対象としている問題に適合して、別の種類のリスク(例えば、人、環境あるいは財産に対するリスク)に取り組まなければならない。リスクの尺度は付録5で論じられている。
6.2 方法
 
6.2.1 フォールトツリー(故障の木)やイベントツリー(事象の木)を構築して定量化することは、リスク評価の標準的な手法であり、リスクモデルの構築に使用することができる(付録3参照)。リスクモデルの概念の例としては、Figure 6に示したRisk Contribution Tree (RCT) がある。ここでは、フォールトツリーやイベントツリーの使用が例示されているが、適当であれば、他の確立された手法を使用することもできる。
 
6.2.2 定量化の際には、分析のレベルに応じて、事故や不全のデータ及び他の情報源を利用することができる。データが利用不可能な場合には、計算、シミュレーションあるいは他の認められた手法を使って、専門家判断に委ねることができる。
 
ステップ2の成果物には、取り扱う必要のある高リスク領域の特定を含む。








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