付属書
MSC/MEPCサーキュラー
IMOの規則作成プロセスで使用するための
総合的安全評価法(FSA)ガイドライン
1 第74回海上安全委員会(2001年5月30日〜6月8日)及び第47回海洋環境保護委員会(2002年3月4日〜8日)において、付属書としてIMOの規則作成プロセスで使用するための総合的安全評価法(FSA)ガイドラインを採択した。
2 FSAは、海運の活動に関連したリスクの評価、及びこれらのリスクを削減するためIMOが採択する選択肢の費用対効果の評価のための合理的かつ系統的なプロセスである。FSAの使用はIMOの意志決定プロセスと整合性をもち、それを支持する。FSAは、決議A.500(XII)「1980年代における機関の目的」、A.777(18)「委員会及びその付属機関における作業方法及び作業の組織」及びA.900(21)「2000年代における機関の目的」に従って意思決定するための根拠を提供する。
3 FSAの適用は、特に、海事産業に対するコスト、若しくはその結果生じる行政面や法制面での負担という点で計り知れない影響を与えるような規制措置の提案に関与している。このことは、提案された規制措置に対する明確な正当性を提供し、このような措置の中の異なる選択肢の間の比較を可能にすることにより達成できる。これは、透明性をもった意志決定プロセスを促進するツールとして使用するという、FSAの基本思想に合致している。さらに、FSAの適用は、重大事故が起こる前に潜在的ハザードを考慮することを可能にし、予防的手段を提供する。
4 加盟国政府及び非政府組織は、必要と考える場合に、付属書のガイドラインに従ってFSAを適用し、ガイドラインの
付録8に示されている報告の標準書式に従って、その結果を機関に提出することが要請される。