(2) 総合評価
総合的評価を行う事にあったては、その方法論に関し更に議論をする必要があるが、しかしその議論に先立って様々な手法で評価を実施した参考例を集め、それらを分析し利害得失を比較検討する事が重要である。
その為、第一ステップとして前述の様に採点された各要素の評価結果に重要度を加味して総合点で評価する、比較的一般的な方法を用いる事にした。具体的な手法は次ぎの通りであるが、この方式の手法が最適か否かは結果を参考にしながら検討する事とし、不都合な項目が明らかになれば更に、各評価項目に改良を加える事とする。
以下、次ぎの手順で総合評価を行う
表-3各影響要素に関する評価基準及び重み付けを挿入=(4ページ)
a. コンテナターミナル運営会社/港湾管理者別に、各影響要素の重要度別グループ評価考慮すべき影響要素が多い為に、重要度を加味した加重合計を用いた場合でも、真に評価すべき重要々素が他の要素に埋もれる事が懸念される場合もあり、影響要素の重要度別にグループ分けした得点の合計を求める事にする。
即ち、コンテナターミナル運営社に関わる諸要素については、重要度A.B.C.D.の4グループに、港湾管理者に関わる諸要素については重要度A.B.C.の3グループに分ける。次ぎにこれら合計7グループ毎に、各グループ内において当該要素の重要度を考慮して重み付けを行い合計点を求めている。(前述の通り、グループ内の総ての要素に関し理想的に水準が満たしている場合には、合計点が100点となる)
なお、各グループ内の重み付けについては表-3にて配点を示している。
b. 重要度別グループ毎のコンテナターミナル運営会社/港湾管理者の総合評価
効率の良い理想的なコンテナターミナル運営は、コンテナターミナル運営会社と港湾管理者双方の協力と努力によって貫徹されると言う観点から、両者の業務遂行効率を個別に評価するのではなく、両者を総合的に評価する事とした。