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それゆえこれらについては、現在各方面で開発されている電子すかし・電子印鑑・ディジタル署名などの技術に加え、公証機能などの原本性保証の機能を調査し、もっとも適当なものを選択・採用し導入する方針を採った。なお一般に、セキュリティの強さとシステムの使いやすさは相反するものなので、造舶Webの使用目的にあったセキュリティとは何かを、それぞれのデータ交換項目ごとに関係者で議論し決めて行った。

 

2.4.1 造舶Webシステムのイメージ

つぎに、造舶Webシステムのイメージを示す(図2-6;詳しくは5章参照)。すなわち、造舶各社に設置するクライアントマシンと造舶各社が共有する共有サーバマシン(将来的には複数の分散マシンの集合)にて構成され、以下の3機能を持つ。

1つ目は情報公開・伝達機能で、クライアントマシンからインターネットを経由し共有サーバ上のデータライブラリ内に格納された技術データをブラウジング/アップロード/ダウンロードする。また共有サーバを経由することなく、造舶各社のクライアントマシン間でダイレクトに技術データの送受信を行う。

2つ目はデータ交換・共有・貯蔵機能で、標準項目を含んだ造舶間共有データの交換・共有・貯蔵、表形式データの自動マッピング、CADデータの交換等を行う。社内システムとの連携までは含まないが、連携のための手引き書を提示する。

 

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図2-6 造舶Webシステムのイメージ

 

 

 

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