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4-4 リスクの許容判断

1) 安全の定義は

「許容できないリスクからの開放」となっている。ハザードは客観性があるが、安全の主体である意思決定におけるリスク判断においては文化・社会的環境・政治的判断・主観性・又その損害の程度、危険に曝される人数・頻度や時間と空間(場所)等が多く介在する。注意すべき点は安全の基である許容リスクには統一された共通基準はないことである。特定の適用に対してシステムの許容リスクを構成するものは多数考えられる。それらの考察を以下に行う。

ガイド51、JISC0508等において、ALARPモデル(付録3b-1参照)に基づき安全性を次ぎの如く分類・判断している。

リスクレベルの分類として各規格により若干の差異があるが、受容可能(残存リスクレベルをR1と称する)、許容可能(R2)、受容不可能(R4)、許容不可能(R5)で示される。

 

072-1.gif

?:ISO12100、IEC61508/JISC0508

?:ISO13849-1 機械安全の制御システムの安全関連部

?:ISO/IECガイド51

 

tolerable:R2 当事者(関係者)が許す範囲のリスク

intolerable:R4当事者(関係者)が許すことが出来ぬ範囲のリスク

Acceptable:R1当事者(関係者)と非当事者がともに受け入れられる。

Unacceptable:R5当事者(関係者)と非当事者がともに許すことが出来ぬ範囲のリスク

 

R4〜R5はリスク削減を必ず実施する証明責任あり。

R3は技術と経済的合理件に基づき、時代の社会のニーズ・価値観、便益との比較許容性等に依存する。費用便益評価等の結果、場合により許容されるし、リスク低減が必要なこともありうる領域。

 

 

 

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