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4.4 各アプリケーションの機能

 

4.4.1 位置通報

地上からの位置通報リクエストを受信することによって、ACARS通信部のGPS受信部で測位したCPS時刻、自機の位置(緯度、経度)、高度等を、自動で位置通報メッセージとして生成すると共に、位置通報リクエストに応じたメッセージ送信間隔で地上へ送信する機能を有する。位置通報は全て自動で行われ、パイロットに対する情報の表示は行わない。

 

4.4.2 出発(到着)時刻通報

ACARS通信部のキー操作によってイベント種類(出発・到着)、出発又は到着地、イベント発生時刻を地上へ送信する機能を有する。イベント発生の時刻は、ACARS通信部内のGPS受信部で入手したGTM時刻の形式で送信され、送信されたイベント発生時刻は、ACARS通信部の表示郡上において、OOOIステータス画面表示にすることによって確認できる。

 

4.4.3 気象画像情報

 

(1) 情報の提供

 

(a)気象画像表示

地上レーダで観測したレーダエコー強度をその情報源とし、最小情報単位が1区画2.5km(狭域)または10.Okm(広域)のメッシュでかつその情報内容であるエコー強度が「エコー無し」「弱い」「並の」「強い」の4段階からなる気象画像情報を受信し、NAVモードの地図画面上に観測時刻と共に、最新の気象画像情報をグラフィック重畳表示する(表示画面は4.9.1項参照)。

 

(b)気象画像の表示縮尺

地図縮尺と対応して、気象画像情報には「範囲は広いが分解能は荒い」(広域)と「範囲は狭いが分解能は細かい」(狭域)の2種類が存在する。広域は「500km四方、1メッシュの分解能10.0kmの四角形」であり狭域は「160km四方、1メッシュの分解能2.5kmの四角形」である。これらを地図表示時、1メッシュ区画が約5mm〜10mm程度になる地図縮尺において表示する。表4-14に気象画像の種類と表示の関係を示す。

 

 

 

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