3. ストラスブール
(1) 市の基礎情報
1] 面積および人ロ
ストラスブール市を含む27市町村で、ストラスブール都市圏(Communaute Urbaine de Strasbourg:CUS)が構成されており、人口は435,000人、面積は309km2である。中心部は、78km2で、255,000人(全体の6割)が居住している。
(2) 交通手段の基礎情報
1] 交通手段分担率
自家用車72%、公共交通11%、自転車15%、その他2%となっている20。近年、公共交通の利用が増加している傾向にある。
2] 公共交通
3] 交通事業体
現在、ストラスブール都市圏のLRT、バスについては、市の第三セクターであるストラスブール交通事業体(Compagnie des Transports Strasboureois:CTS)が運行を行っている。CTSの資本構成は、市が20%、広域自治体が20%、県が20%、トランセットが30%、その他が10%である。ナントにおけるSEMITANと同様の機能を有している(P8参照)。
(3) 移動制約者への対応
1] バス
現在、交通事業体はバス25路線のうち4路線で、37台がノンステップバス(床面高35cm)となっている。フランス主要都市と比較した場合、ストラスブールでの整備状況は上位に位置づけられる(表2-6参照)。一方、バス停の整備が遅れて整合性が取れていないのが実態である。実際、車両と歩道との段差がバス停により14cm-22cmまでと異なっており、バス車両の低床化が移動制約者対策に貢献していないケースもある。それらを改善すべく、現在では、バス停の改良を進めている。
また、バス車両のパレットが有効に機能し、車いすでの乗降か可能であるバス停には「車いすマーク」が表示されている。
20 交通省資料"Urban public tranport in France"(95/9)