-4.ケーブルの固定
(1) 一般電線と同様のケーブルバンドを使用して固定する。
ケーブルバンドは主に巻きバンドとし、締付トルクは50kgf・cm 以下とする。
(2) ケーブルバンドはケーブルの被覆を傷めないで保持できる幅と形状を持ったものとする。特に、がい装のないケーブルの場合はケーブルの外面に保護材を巻くか、ビニル被覆のバンド又はNK承認のプラスチックバンドを使用する。
(3) ケーブルを固定するときは張力のない状態で行う。
(4) 固定間隔は一般ケーブルと同じとする(<表 2-3-1>参照)。
(5) ケーブルのがい装は、光ファイバの場合でも、安全上有効な接地を行う。
2-6-2 端末処理
光ファイバケーブルの布設後、端末処理を行う場合は、一般ケーブルの端末処理及び接続法に準拠するが、光ファイバコードは一般ケーブルに比べ損傷しやすいので注意を要する。
-1.一般的な注意事項
(1) 端末処理や接続に使用する工具は専用キットとして付属されているものなどもあり多様なものがあるので、多くのものを試してみて自分にあったものを選択しておく。
(2) 専用工具類は折れやすい心線を扱うので力の入れ具合など、予め習熟しておく。
(3) 光ファイバコードは埃や汚れを嫌うので作業現場の整理・整頓・清掃には十分注意を払う。
(4) コネクタ部品や工具類は予め効率よく作業できるように、配置や並べ方を工夫しておく。
(5) 作業に入る前には工具を点検整備しておき、また、作業マニュアルなどを熟読し、作業手順を確認しておく。
(6) 光ファイバコードは破損しやすいので、一時的な曲げにも注意を払う。全プラスチックファイバの場合は許容曲げ半径は 10 mmである。