-2.ケーブルの固定
(1) ケーブルは接続箱などの入口部分で完全に固定し、ケーブルの重量や曲げ応力による力が光ファイバコードに掛からないようにする。
(2) 接続箱などの内部ではコードとテンションメンバだけとし、テンションメンバはケーブルの進入方向と同一の直線上で必ず固定する。
(3) ファイバコードは余長を取って端末処理する。余長は直径60mm以上のできるだけ大きなループにして固定するが、振動などによりテンションがコネクタや接続部分に掛からないように注意する。
ファイバコードの固定には専用クランプやバインド材料が市販されているので、これを利用するとよい。
-3.コネクタの接続
光コネクタには多くの種類(JIS C 5962、5970〜5983)があるが、メーカーやタイプによって端末処理や使用工具などに違いがある。
ここでは船舶で多く使われる全プラスチックマルチモード光ファイバのコネクタの接続について述べる。
(1) ターミネータ
プラスチック光ファイバコードの特徴は、ターミネータと呼ばれる熱板による熱処理で端面加工ができることである。
ターミネータ及びその熱板の温度特性の一例を<図 2-6-1>に、また、使用上の注意事項を次に示す。
(a) 水平の状態で使用する。
(b) 振動や衝撃を与えない。
(c) 熱板の汚れは、電源コードを接続する前にアルコールを浸したガーゼなどで拭き取る。