-2.ケーブルの切断
(1) 切断寸法は正確に計測する。機器内での接続のための余長や切断捨代を見込んでおく。
(2) ドラムからケーブルを切り取る時はドラム回しなどを使用し、ケーブルに傷やねじれを与えないようにする。
(3) ケーブル端には粘着テープを巻き付けるなどして、適当な防湿処理を施す。
(4) ケーブルを丸束に巻く時の内径はケーブル外径の20倍以上とする。また、ケーブルを切り取って床に置くときは8の字取りを行う。
-3.ケーブルの布設工事
(1) 工程の関係でやむを得ず火気工事に先行して布設する場合には、後工程での損傷を受けないように十分な保護を行う。
(2) ケーブルを引っ張る場合、損傷のおそれのある箇所には予め丸太やローラなどを当てておく。
(3) ケーブルを引っ張る時には、ケーブルがねじれないよう注意するとともに、張力の限度を超えて引っ張らないようケーブルの仕様を把握しておく。
(4) ケーブルの曲げ半径はその外径の10倍以上であるが、コーナでケーブルを引っ張るときは20倍以上とする。
(5) 電線管内への布設など損傷のおそれのない場合を除き、ケーブルの引っ張り作業は人力によることが望ましい。
がい装なしケーブルは、がい装ケーブルの布設完了後に布設する。
(6) ケーブルは一般の電線と同一電路、同一バンド内に布設することができるが、複合ケーブルの場合は含まれる一般電線の電路区分による。
(7) コネクタ接続など既に端末処理が施されている場合には、端末に損傷を与えないよう保護してから布設する。