2-5-6 ケーブルのクランプ
ケーブルは、機器への導入部付近では、必ず固定(クランプ)すること。クランプの際には、次の点に注意する。
(a) クランプの位置は、できる限りユニットの近くで、かつ、ケーブルに無理が掛からない箇所とする。
(b) ケーブルを曲げてクランプするときには、曲げ半径に注意する。ケーブルを許容曲げ半径より小さい径で曲げるとケーブル材料の特性低下を招き、絶縁破壊の原因となる。(2-3 参照)
(C) レーダー空中線など防振ゴム台を用いて取り付けられるユニットの場合は、防振性能が損われないよう最初のクリップはユニットから 450mm以上離す。
(d) コネクタのキャップにケーブルクランプが付属している場合は、クランプがケーブルの外被を確実に保持してから締め付ける。
クランプの方法には、巻きバンドを使用するものとクリップを使用するものとがある。
巻きバンドは、鋼又はステンレス製のテープ状のもので、電線馬などを用いてケーブルに巻き付けて使用する(<図 2-3-4>参照)。
クリップは、黄銅又軟鋼製のもので、鋼製の支柱に小ねじで固定する。クリップによるクランプの一例を<図 2-5-13 >に示す。
<図 2-5-13 >クリップによるクランプ
2-6 光ファイバケーブル
船舶での光ファイバケーブルの使用は、搭載機器のコンピュータ化、情報化により漸増している。しかしながら、船舶では、耐振動性能の問題と転送データ容量がまだ小さいこともあり、専らプラスチック光ファイバが使用されている。