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フレキシブル燃料自動車(FFV)の使用は、自動車の範囲を限定することなしに、自動車フリートの成長と同じペースで充填ステーションを含むインフラを徐々に築き上げることを可能にするでしょう。ドライバーはFFVを運転することは普通の車を運転することと何ら変わりないということを知るでしょう。燃料センサーと強力なコンピューターを含むFFVの技術は、自動車の燃料システムをエタノールとガソリンの間のすべての混合に自動的に適応することを可能にします。現在、世界中で大量生産されているこのタイプの自動車の唯一のモデルはフォード・トーラスFFVです。しかしながら、Volvo社やSaab社を含むほとんどの主要な製造業者はこの技術にアクセスしており、カリフォルニアにおける試験車の実験に関与しています(図6.6)。

スウェーデン・エタノール開発財団(SSEU)は、KFBの支援を受けてFFV自動車をスウェーデン・マーケットに試験ベースで導入することを始めました。結果的に約300台のFFVが現在国内の道路を走行しており、エタノールのための充填ステーションが建設中です(第7章参照)。

その柔軟性と比較的少ない問題点のおかげで、FFV自動車はその導入戦略において最もふさわしい構成要素です。結果的にFFV自動車はアルコールを動力とする小型自動車のためのマーケットを今後しばらくの間独占するようになるでしょう。

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Figure 6.6.The Ford Taurus FFV can run on petrol as well as on ethanol.

図6.6.フォード・トーラスFFVはエタノールと同様にガソリンで走行することが可能。

 

 

 

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