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1996/平成8年
ふ化場に泥棒、卵盗掘も頻発
 浜松市白羽海岸のふ化場に保護している卵の一部が盗まれた。また、同時期に中田島海岸周辺でも盗掘が頻発した。ウミガメの卵は、許可された者以外は採捕が禁止されているが、海岸での盗掘は後を絶たない。【関連42ページ
 
 ふ化場に泥棒が入り、警察官立ち会いの元、砂の中に残された卵の確認を行った。
 
1997/平成9年
車止めによる車両乗り入れ規制
 海岸への車両乗り入れは、調査保護活動を始めて以来毎年要望し続けてきた。1996年の要望書提出以降、静岡県と浜松市による検討が進み、「車止め」により浜松海岸への車両乗り入れを阻止した。
 
堤防に設置された浜松海岸の車止め
 
活動が教科書に
 サンクチュアリの活動が、中学公民の教科書【資料72ページ】に「保護活動が政治を動かした!」というタイトルで採用された。他にも、中学道徳の教科書『自分を考える』では「海ガメの来る浜」【資料74ページ】として、中学生用の道徳副読本『心ゆたかに』で「海がめの浜」【資料76ページ】などとして紹介された。
 
社会科中学生の公民〔帝国書院〕平成17年・改訂版の表紙【資料72ページ】
 
1998/平成10年
法改正の意見書を国土環境委員へ
 海岸は、国民が自由に使用することが出来るが適正な利用や海岸環境の保護の必要性が重要視されず年々荒廃が続いている。しかし、法律を改正しない限り利用の制限が難しいとの判断から、意見書を国土環境委員会に提出し法の改正を訴えた。
 
絵本、絵巻発行
 一層の啓発活動を進めるため、生態報告書や絵本「アカウミガメのくる浜べ」、絵地図「天竜川散策絵巻」などを発行した。
 
 サンクチュアリの活動を絵本にした「アカウミガメのくる浜べ」。
 
 遠州灘の砂浜の生みの親、天竜川を絵地図にした「天竜川散策絵巻」。
 遠州灘海岸絵巻に続き絵地図作家、村松昭氏に依頼し制作。


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