現在は、さらに装置の改良に取り組み、生まれて間もない赤ちゃんの脳を全領域にわたって計測できる技術を開発しています。
例えば、頭全体にわたって光ファイバーを配置する技術(左上)、そして、脳のどこを計測しているかを見せる技術(左下)、そして、簡単に装着できる技術(右上)です。
これらの計測技術を進展させていくことによって、新生児の脳機能を全領域にわたって画像計測できるようになります(右下)。
今後は、前述の研究をさらに推し進め、人間はどのように言語を獲得するかを解明していきたいと考えています。
このような計測技術は、障害のある方に対して、早期にその障害を発見する技術や、その後の療育・治療の効果を定量的に評価する方法へと発展させていきます。
また、健常者の発達過程を科学的に理解していく研究にも活用でき、これらの成果は、近い将来、教育や訓練モニタや、教育・訓練方法自身の開発にもつながります。
特に聴覚障害のある方などは、生まれた直後からの訓練方法などは非常に重要で切実な課題です。このような分野に、できるだけ早く貢献できるよう、さらに研究を進めていきます。
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