缶詰の材料となるサケ
市立函館博物館所蔵 浜デッキから缶詰工場ヘエレベーターで鮭を送る。
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肉詰場
市立函館博物館所蔵 缶にサケの肉を手で詰めている。
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輸送用木箱
スライマー
市立函館博物館所蔵 サケの腹を割いて、メフンをかき出し、洗浄する機械。
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缶詰二重巻締器
市立函館博物館所蔵 缶のふたを巻き締め、密封する機械。
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サケの缶詰
Explanation 解説
「低級魚」ベニザケの商品開発
堤商会による鮭缶製造以前、べニザケは利用法が見出されない低級魚とされていた。もともとカムチャッカはベニザケの豊富な漁場であったが、当時の塩蔵加工は脂肪分の少ないシロザケに適した方法であり、脂肪分の多いベニザケは油焼けを起こしやすく商品の劣化が著しかった。また、シロザケの魚肉の淡赤色に比べてベニザケの魚肉は赤みが強く、当時の日本の消費者に好まれなかった。そのためベニザケは漁獲しても安く買い叩かれ、新たな利用法が模索されていた。堤清六による鮭缶製造の成功は、ベニザケの商品開発の成功でもあった。
あけぼの印 サケ缶ラベル 大正期
(社)日本缶詰協会『缶詰ラベル博物館』2002より転載
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