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表2.8 観光・レクリエーションにおける自然の活用の主体別取り組みと行動例
観光・レクリエーションにおける自然の活用
主体別取組
市民の取り組み 事業者の取り組み 市(行政)の取り組み
・農地を交流の場として活用しましょう。
・森林の保全、育成活動に参加、協力しましょう。
・環境に配慮した水辺の整備に参加・協力しましょう。
・指定文化財や地域の歴史・文化に関心をもち保全に努めましょう。また、これらをとりまく自然環境を大切にしましょう。
・環境保全活動を行っている団体の交流を行いましょう。
・伝統的な建物を守りましょう。
・農業、潮干狩りを自然環境を利用した観光としてPRしましょう。
・遊休農地を観光農園や市民農園などとして利用できるよう努めましょう。
・農地を交流の場として活用しましょう。
・森林の保全、育成を進めましょう。
・開発事業の際は、文化財や保存樹木・樹林に限らず、地域に親しまれている歴史的文化的資源の保全に努めましょう。
・指定文化財の周辺で施設などを建設する際は、外観など周囲と調和するよう努めましょう。
・伝統的な建物の活用を図り、保全に努めましょう。
・環境に配慮した水辺の整備に参加・協力しましょう。
・観光農園化するなど遊休農地の活用を支援します。
・レクリエーション施設のネットワーク化を図り、地域の自然・文化・歴史とのふれあいの場を創出します。
・指定文化財や埋蔵文化財、歴史的な建造物などとこれらをとりまく自然環境の適切な保全と活用を進めます。
・農業体験の場づくりを進めます。
・農村環境の計画的な保全とともに、交流の場としての整備を進めます。
・関係機関との連携のもと、河川や海辺とふれあう場の整備を進めます。
・魅力ある散策ルートや観光ルートの設定、学習や交流のできる場づくりについて検討します。
・公園などの整備を図ります。
・人と自然のふれあいの場づくりなど森林の活用を図ります。
・自然環境を生かした憩いの場やレクリエーション活動の場の確保のため、森林空間の適切な活用を図ります
具体的行動例(すぐにでもできること)
市民 事業者 市(行政)
・自然の中で行うスポーツ・レクリエーションに参加しましょう。
・観光農園の利用に努めましょう。
・公園・遊歩道などを利用し自然とふれあいましょう。
・市民講座などに参加し、自然とのふれあい方を学習しましょう。
・地域の年中行事や伝統芸能、文化活動の保存・管理・継承に努めましょう。
・自然の中で行う市民講座やイベント、スポーツ・レクリエーション事業を奨励しましょう。
・自然の中で行うスポーツ・レクリエーションを開催します。また、市民・事業者のこれらの活動を支援します。
・美しい水辺を広く観光客などにアピールし、ホームページなどでも紹介します。
・地域の年中行事や伝統芸能、文化活動を保存、管理、継承する市民団体などを支援します。
・郷土の歴史や文化、これらをとりまく自然環境にふれることができる市民講座を開催します。
出典:木更津市環境基本計画「未来につなぐ環境にやさしいまち きさらづ」 平成15年3月
 
表2.9 良好な景観の保全と創出の主体別取り組みと行動例
観光・レクリエーションにおける自然の活用
主体別取組
市民の取り組み 事業者の取り組み 市(行政)の取り組み
・家屋の新築、改築時には外壁などに配慮し地域景観の保全に協力しましょう。
・周辺の景観に配慮した土地利用を行いましょう。
・歴史を感じる建築物や植木、生垣を良好な状態に保つよう心がけましょう。
・まちづくりに積極的に参加しましょう。
・良好な自然景観の源になる森林、農地の保全に協力しましょう。
・水辺の植物や河川の管理に協力しましょう。
・空き地の有効利用を進めましょう。
・建築物の新築、改築の際は、周辺環境への配慮に努めましょう。
・周囲の景観に合わせた緑地の確保・創出に努めましょう。
・施設整備や看板設置に際しては、周辺環境との調和に努めましょう。
・敷地内の緑化を行うなどして、自然環境を活かした都市景観の保全、創出に努めましょう。
・自然景観の保全や歴史に考慮した開発に努めましょう。
・良好な自然景観の源になる森林、農地の保全を進めましょう。
・周辺の自然景観や農村景観に配慮した施設整備を進めましょう。
・水辺の植物や河川の管理に協力しましょう。
・空き地の有効利用を進めましょう。
・伝統的な建物を守りましょう。
・海岸を市民等が親しめる空間にするための検討を行います。
・街路・公園・港湾等の公共施設整備を景観に配慮して進め、都市景観の向上に努めるとともに、民間建築物の景観形成への誘導を図ります。
・景観形成に関する市民活動への支援及び啓発活動を進めます。
・郷土景観を代表する景勝地の保全と利用を市民の協力を得ながら推進していきます。
・山林等の緑の保全・創出について、関係機関に対し協力します。
・田畑などの景観資源の有効活用を図ります。
・関係機関との連携のもと、伝統的な建物の保存に努めます。
・水辺と一体となったまちなみ景観づくりを進めます。
具体的行動例(すぐにでもできること)
市民 事業者 市(行政)
・水辺の並木や草花などの自主的管理を行いましょう。
・沿道の草花や樹木による修景に協力しましょう。
・地域の自然を大切にしましょう。
・河川や海岸の清掃活動等に協力しましょう。
・景観形成に関する理解と参加を積極的に行いましょう。
・河川や海岸の清掃活動等に協力しましょう。
・景観形成に関する理解と参加を積極的に行いましょう。
・ライトアップの際には、周辺環境への影響や省エネの観点からの配慮に努めましょう。
・関係機関へ景観に配慮した多自然型の河川の整備・管理を要請します。
・ライトアップの際には、周辺環境への影響や省エネの観点からの配慮に努めます。
・関係機関との連携のもと、文化財の保存に努めます。
・開発に当たっては、自然景観の保全に配慮します。
出典:木更津市環境基本計画「未来につなぐ環境にやさしいまち きさらづ」 平成15年3月
 
表2.10 環境保全活動への参加の促進と活動支援の主体別取り組みと行動例
環境保全活動への参加の促進と活動支援
主体別取組
市民の取り組み 事業者の取り組み 市(行政)の取り組み
・身近な環境保全活動やイベントを自ら考え、みんなで協力しあい行動をおこしましょう。
・市、事業者と連携しながら環境リーダーの育成に取り組みましょう。
・地域の自然環境調査や解説などを行うボランティア活動などに参加しましょう。
・環境団体に関する積極的な情報交換を行い、環境保全活動参加の意欲を高めましょう。
・森林や河川、海、農村(農業資源)などを活用した自然とふれあうイベントをおこすとともに参画・協力し、ふれあいを深めましょう。
・学童農園を進め、子どもたちに体験してもらいましょう。
・身近な環境保全活動やイベントを自ら考え、みんなで協力しあい行動をおこしましょう。
・事業活動に伴う独自の環境保全活動を行いましょう。
・環境団体に関する積極的な情報交換を行い、環境保全活動参加の意欲を高めましょう。
・農業や林業を知ってもらうイベントを農協・森林組合などと企画しましょう。
・関係機関との連携のもと、環境保全活動を行う市民及びボランティア団体の創出・育成に努めます。
・ゴミゼロ活動の日を増やし、市民、事業者への美化活動への参加を促進します。
・市民や事業者の環境保全活動に環境アドバイザーなどの指導者を派遣します。
・環境保全活動の拠点や活動場所の整備を検討します。
・農林業者と連携し、体験の場づくりを進めます。
・現在ある環境活動を活かした地域ごとのまちづくり組織などの立ち上げを支援します。
・里山の保全を推進するための活動を支援します。
・率先して環境保全の行動ができるよう、環境リーダーを中心とした市民活動に関する活動のあり方を検討します。
・森林や河川、海、農村(農業資源)などを活用した自然とふれあうイベント(グリーンツーリズム等)を推進します。
・市民や市民団体、事業者と連携・協力し環境フォーラムなどのイベントや啓発事業を進めます。
・関係機関との連携のもと、環境団体、ボランティア団体、NPO に関する情報の収集や提供に努めます。
具体的行動例(すぐにでもできること)
市民 事業者 市(行政)
・市、市民団体、ボランティア団体、NPOの環境保全活動などに参画・協力しましょう。
・地域の環境保全活動などに積極的に参加しましょう。
・自然観察会や体験学習などに積極的に参加しましょう。
・市民団体や市などが行う緑化や花の植栽活動、環境美化活動、清掃活動に積極的に参加しましょう。
・釣りなどのレクリエーションをするときは、ごみを持ち帰るなど、環境美化に協力しましょう。
・空き缶などごみの投げ捨てはやめ、環境美化に努めましょう。
・「こどもエコクラブ」などの活動に進んで参加しましょう。
・市、市民団体、ボランティア団体、NPOの環境保全活動などに参画・協力しましょう。
・自らの持つ技術や知識を環境保全活動に役立てましょう。
・市や市民、滞在者との交流の場を活用し、環境保全活動について情報交換しましょう。
・社員による環境保全活動を進めましょう。
・河川や海岸などの清掃や植栽活動に協力しましょう。
・地域社会の一員として、美化活動などの地域の環境保全活動などに積極的に参加しましょう。
・美しい農村環境の良さを認識し、アピールしていきましょう。
・クリーン作戦など市民・事業者・市が一体となった環境美化活動を実施します。また市民や市民団体、事業者の環境美化活動に協力します。
・市民、事業者、市が連携・協力しながら地域の環境保全活動に取り組むグランドワークづくりを進めます。
・市民参加による環境調査や自然観察会等による環境保全意識の向上に努めます。
■グリーンツーリズム:農村や漁村地域において、その自然・文化・人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動のことをいいます。
■環境リーダー:環境保全活動を積極的に実銭していくための指導者のことをいいます。
■こどもエコクラブ:1995年度に環境省が全国に呼びかけてスタートした、小・中学生なら誰でも参加できる環境を守る活動を自主的に行うクラブです。20 名程度の仲間と応援するサポーター(大人1名以上)が集まれば登録できます。
出典:木更津市環境基本計画「未来につなぐ環境にやさしいまち きさらづ」 平成15年3月
 
表2.11 環境情報の整理と共有の主体別取り組みと行動例
環境情報の整理と共有
主体別取組
市民の取り組み 事業者の取り組み 市(行政)の取り組み
・環境保全活動の内容を広く伝えましょう。
・市民団体や市などと情報交換や連携・協力しましょう。
・情報活用能力の向上に取り組むとともに、情報通信ネットワークの積極的な活用に努めましょう。
・自然環境に関する調査に積極的に参画・協力しましょう。
・情報活用能力の向上に取り組みましょう。
・情報通信ネットワークの整備を進め、これらを活用した効率的な事業活動を進めましょう。
・環境報告書などを通じ、環境保全に関する取組をPR しましょう。
・自然環境に関する調査に積極的に参画・協力しましょう。
・環境情報センタ−などの拠点、機材などの適切な整備を検討します。
・環境情報の整備と提供に従事する人材の養成を図ります。
・環境に関する情報の積極的な整備とデータベース化を検討します。
・環境保全活動のリーダーや環境ボランティアを育成する講座を開催します。
・市民が幅広く情報機器やシステムを利用できるよう、情報システムの利用拡大の啓発活動を進めます。
・環境保全活動を実践する人たちの相互交流を図るため、情報提供や人材の共有化、市民活動の活性化などを促進します。
・学校教育における情報化を進めます。
具体的行動例(すぐにでもできること)
市民 事業者 市(行政)
・地域の様々な環境に関する情報を積極的に提供するよう心がけましょう。また提供された情報は有効に利用するよう努めましょう。
・環境情報の収集・交換を積極的に行いましょう。
・家庭内で環境問題について話し合う機会をつくりましょう。また、子どもには環境の大切さを教えましょう。
・市などの環境情報を活用し、環境配慮行動に役立てましょう。
・身のまわりの環境について関心を持ちましょう。
・積極的に環境情報の入手、発信を行いましょう。
・環境に関する情報を多様な媒体を通じ広く提供します。
・公害・環境問題に係る資料の適切な保存、散逸の防止に努めます。
・環境基本計画や率先実行計画の進行管理状況を定期的に公表します。
・情報の公開と社会的な共有化を推進します。
出典:木更津市環境基本計画「未来につなぐ環境にやさしいまち きさらづ」平成15年3月
 
表2.12 学校における環境教育の推進の主体別取り組みと行動
学校における環境教育の推進
主体別取組
市民の取り組み 事業者の取り組み 市(行政)の取り組み
・子どもたちに対する環境学習の機会を創りましょう。
・学童農園を進め、子どもたちに体験してもらいましょう。
・小中学校での各教科、総合的な学習の時間等での環境学習に対し、支援援助を行います。
・各地区の文化財の伝承や記録作りを取り入れていくことを検討します。
・自然や暮らし、農林業など、地元の様々な情報や技術、知恵などを持っている方々を、子どもたちの環境教育の指導者として、協力をお願いします。
・学校教育における自然とのふれあいの機会づくりを進めます。
・小中学校でのごみの減量、資源リサイクル運動を推進します。
・小中学校での地球環境問題に関する教育を推進します。
具体的行動例(すぐにでもできること)
市民 事業者 市(行政)
・環境に関する知識の提供など、学校での環境教育に協力しましょう。
・環境スクールを実施し、学校に行って環境について話をしましょう。
・盤洲干潟(小櫃川河口干潟)、教育の森等を利用した体験学習を取り入れ、指導者を派遣するなど小中学校の環境教育を積極的に支援します。
・小中学校に環境学習用教材や環境情報を提供します。
・ごみ処理についての副読本の作成・配布など、子どもの時から環境教育に努めます。
出典:木更津市環境基本計画「未来につなぐ環境にやさしいまち きさらづ」平成15年3月
 
表2.13 環境学習の場への参加の促進の主体別取り組みと行動
学校における環境教育の推進
主体別取組
市民の取り組み 事業者の取り組み 市(行政)の取り組み
・環境ボランティアとして、環境教育、環境学習の場に参加しましょう。
・事業所における環境管理マネジメントシステムの確立に努めましょう。また、すでにシステムを導入している事業所は、それに従って環境管理を確実に進めましょう。
・環境会計の導入を検討しましょう。
・製造品の環境ラベル表示などの導入を進めましょう。
・環境ボランティアとして、環境教育、環境学習の場に参加しましょう。
・自らの持つ知識を生かし、環境学習の機会づくりに努めましょう。
・環境学習の場として事業所施設の提供に努めましょう。
・地域性を考慮した環境教育を実施します。
・身近な自然の大切さや地域の環境問題にふれ、体験学習をしていくための拠点、施設整備を市民・事業者とともに検討します。
・関係機関、市民との連携のもと、盤洲干潟(小櫃川河口干潟)の環境学習の場としての利用に協力します。
・職員に対する盤洲干潟(小櫃川河口干潟)、教育の森を利用した体験学習などを実施するとともに環境に関連する研修会などへの参加を奨励します。
・市民や事業者、市民団体の行う環境に関連する学習会を支援します。
・環境学習・環境教育の推進のため、大学などの高等教育機関の活用に努めます。
・関係機関との連携のもと、環境教育の継続的・効果的な実施のための人材の育成、確保とともに、人材情報の提供に努めます。
・環境に関するイベントなどを通じ、広く啓発をしていきます。
・「環境にやさしい消費生活」についてやさしく解説したQ&A方式のパンフレットなどを配布します。
・環境保全に対する創造的実践力を高める環境教育を推進します。
・教育センター等の関連機関と連携を図り、教職員に対する環境学習に関する研修を体系的に実施します。
・環境への負荷の少ない生活スタイルを提案していくとともに、環境保全自主活動グループなど市民の自主的な取組を支援します。
具体的行動例(すぐにでもできること)
市民 事業者 市(行政)
・自然体験などを通じて、積極的に環境学習に取り組みましょう。
・家庭においてごみの減量、資源リサイクル運動などの環境教育を実践しましょう。
・身のまわりの環境について関心を持ち、日常生活を見直しましょう。
・森林や河川、海、農村などにごみを捨てないようにしましょう。
・お年寄との交流を通じて、自然と調和した生活の知恵を学びましょう。
・事業所においてごみの減量、資源リサイクル運動などの環境教育を実践しましょう。
・事業所において環境問題について話し合う機会をもちましょう。
・社員に対する環境学習の機会づくりに努めましょう。
・社員に対する環境保全意識の高揚に努めましょう。
・環境学習に積極的に参加・協力しましょう。
・職員に対する環境保全意識の高揚に努めます。
・少年自然の家キャンプ場の管理、うまくたの路ウォーキングなど、自然とふれあえる環境学習、環境教育のための場の整備、利用促進を進めます。
・野山の楽校、水辺の楽校、田畑の楽校、こどもエコクラブなど子どもから大人まで様々な人々が参加しながら地域の自然とふれあえる自然観察会の活性化を市民・事業者の協力を得ながら、図っていきます。
・環境に関する市民講座やイベントの開催など、市民や事業者、市民団体と連携・協力し環境に関連する学習の機会を広く提供します。
・環境学習関連図書の充実や情報の提供など環境学習に対する支援体制の整備を進めます。
出典:木更津市環境基本計画「未来につなぐ環境にやさしいまち きさらづ」平成15年3月
 
(4)自然環境保全地域指定
 平成13年に小櫃川の水を守る会、千葉県自然保護連合など千葉の市民団体14団体は、盤洲干潟の隣接地に計画されているレジャー施設「民話・童話の里」とホテルの建設計画を見直し、干潟を県の自然環境保全地域に指定するように要請書を提出した。その内容は、以下のとおりである。
・ホテルからの排水による干潟の底生生物への影響が現れ始めていること
・ハンターたちが、四輪駆動で前浜まで乗りつけ、干潟の地形や生き物に影響を及ぼし、周辺の干潟に通じる小道も荒らされている。
・アシハラガニ等を釣り餌やアナゴ漁用として大漁に採取するため、カニの生息数が減少してしまう。
・漁協は、野鳥が増えると羽毛が混入して海苔は売り物にならなくなる、また鴨が稚貝を食べてしまうといった理由で反対しているが、今の海苔製造機は、異物を取り除くことができること、現状では鴨は狩猟や金木橋の工事等の影響で数は激減しているので、漁協の言い分は当たらないとしている。
等(その他については略)
 行政(市、県)としても、地域指定に向けて調整・努力を続けているものの、地域の合意形成が得られずデッドロックに乗り上げたようになっている。


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