b. 10μm以上50μm未満の水生生物処理効果
表II.5.2-14 (1)〜(4)及び図II.5.2-2 (1)〜(4)には、50μm未満10μm以上の水生生物数の変化及び殺滅率を示した。50μm未満10μm未満の生物に対するIMO基準は、生物数10/ 未満である。
注入オゾン濃度1.0mg/ 、スリット部流速40m/sにおける50μm未満10μm以上の水生生物に対しては、オゾンを注入するだけでのコントロール水でIMO基準を達成した。
また、オゾン注入後にスペシャルパイプで処理するとその殺滅効果は一層高くなり、オゾンとスペシャルパイプの組合せによる相乗効果は、50μm以上の水生生物に加え、このサイズ区分でも確認された。
表II.5.2-14(1) |
IMO排出基準対応システム試験における注入オゾン濃度1.0mg/、スリット部流速40m/sによる50μm未満10μm以上の水生生物数変化及び殺滅率 |
サイズ区分 |
50μm未満10μm以上 |
殺滅率(%) |
対象生物 |
植物プランクトン
(細胞数/) |
動物プランクトン
(個体数/) |
合計
(生物数/) |
植物
プランクトン |
動物
プランクトン |
合計 |
未処理原水 |
26.336 |
0.034 |
26.370 |
- |
- |
- |
コントロール |
4.672 |
0.008 |
4.680 |
82.3 |
76.8 |
82.3 |
処理直後 |
0.730 |
0.001 |
0.731 |
97.2 |
96.6 |
97.2 |
処理1日後 |
0.560 |
0.003 |
0.562 |
97.9 |
92.6 |
97.9 |
処理3日後 |
0.004 |
0.001 |
0.005 |
100.0 |
98.5 |
100.0 |
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ここでいう“未処理原水”とは港湾自然海水をいい、“コントロール水”とはオゾンを注入しスペシャルパイプを通さない海水をいう。“処理”を冠してあるのは、オゾンを注入し、スペシャルパイプを通過させた処理水を表す。なお、数値は2回の試験の平均値。NDは検出限界以下。
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図II.5.2-2(1) |
IMO排出基準対応システム試験における注入オゾン濃度1.0mg/、スリット部流速40m/sによる50μm未満10μm以上の水生生物数変化及び殺滅率 |
(拡大画面:21KB) |
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オゾン注入後:コントロール水(オゾンを注入しスペシャルパイプを通さない海水)、“処理”を冠してあるのは、オゾンを注入し、スペシャルパイプを通過させた処理水。なお、数値は2回の試験の平均値。NDは検出限界以下。
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注入オゾン濃度2.5mg/ 、スリット部流速40m/sにおける50μm未満10μm以上の水生生物に対しても、注入オゾン量2.5mg/ と同様に、オゾンを注入するだけでのコントロール水でIMO基準を達成した。
また、オゾン注入後にスペシャルパイプで処理するとその殺滅効果は一層高くなった。
表II.5.2-14(2) |
IMO排出基準対応システム試験における注入オゾン濃度2.5mg/、スリット部流速40m/sによる50μm未満10μm以上の水生生物数変化及び殺滅率 |
サイズ区分 |
50μm未満10μm以上 |
殺滅率(%) |
対象生物 |
植物プランクトン
(細胞数/) |
動物プランクトン
(個体数/) |
合計
(生物数/) |
植物
プランクトン |
動物
プランクトン |
合計 |
未処理原水 |
43.348 |
0.658 |
44.006 |
- |
- |
- |
コントロール水 |
0.264 |
0.017 |
0.280 |
99.4 |
97.5 |
99.4 |
処理直後 |
0.016 |
0.005 |
0.021 |
100.0 |
99.2 |
100.0 |
処理1日後 |
0.239 |
0.003 |
0.242 |
99.4 |
99.5 |
99.5 |
処理3日後 |
0.240 |
0.006 |
0.246 |
99.4 |
99.1 |
99.4 |
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ここでいう“未処理原水”とは港湾自然海水をいい、“コントロール水”とはオゾンを注入しスペシャルパイプを通さない海水をいう。“処理”を冠してあるのは、オゾンを注入し、スペシャルパイプを通過させた処理水を表す。なお、数値は2回の試験の平均値。NDは検出限界以下。
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図II.5.2-2(2) |
IMO排出基準対応システム試験における注入オゾン濃度2.5mg/、スリット部流速40m/sによる50μm未満10μm以上の水生生物数変化及び殺滅率 |
(拡大画面:20KB) |
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オゾン注入後:コントロール水(オゾンを注入しスペシャルパイプを通さない海水)、“処理”を冠してあるのは、オゾンを注入し、スペシャルパイプを通過させた処理水。なお、数値は2回の試験の平均値。NDは検出限界以下。
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注入オゾン濃度5.0mg/ 、流速40m/sにおける50μm未満10μm以上の水生生物に対しては、スペシャルパイプで処理しないオゾン注入だけのコントロール水では基準をクリアーできなかったが、オゾンを注入しスペシャルパイプで処理直後ではIMO排水基準を達成した。
表II.5.2-14(3) |
IMO排出基準対応システム試験における注入オゾン濃度5.0mg/、スリット部流速40m/sによる50μm未満10μm以上の水生生物数変化及び殺滅率 |
サイズ区分 |
50μm未満10μm以上 |
殺滅率(%) |
対象生物 |
植物プランクトン
(細胞数/) |
動物プランクトン
(個体数/) |
合計
(生物数/) |
植物
プランクトン |
動物
プランクトン |
合計 |
未処理原水 |
49.885 |
0.159 |
50.044 |
- |
- |
- |
コントロール水 |
14.659 |
0.032 |
14.691 |
70.6 |
79.7 |
70.6 |
処理直後 |
1.963 |
0.005 |
1.967 |
96.1 |
96.9 |
96.1 |
処理1日後 |
0.277 |
0.000 |
0.277 |
99.4 |
100.0 |
99.4 |
処理3日後 |
0.001 |
0.000 |
0.001 |
100.0 |
100.0 |
100.0 |
|
ここでいう“未処理原水”とは港湾自然海水をいい、“コントロール水”とはオゾンを注入しスペシャルパイプを通さない海水をいう。“処理”を冠してあるのは、オゾンを注入し、スペシャルパイプを通過させた処理水を表す。なお、数値は2回の試験の平均値。NDは検出限界以下。
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図II.5.2-2(3) |
IMO排出基準対応システム試験における注入オゾン濃度5.0mg/、スリット部流速40m/sによる50μm未満10μm以上の水生生物数変化及び殺滅率 |
(拡大画面:22KB) |
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オゾン注入後:コントロール水(オゾンを注入しスペシャルパイプを通さない海水)、“処理”を冠してあるのは、オゾンを注入し、スペシャルパイプを通過させた処理水。なお、数値は2回の試験の平均値。NDは検出限界以下。
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試験水中オゾン濃度5.0mg/ 、流速30m/sにおける10μm以上50μm未満の生物に対する処理は、オゾンのみのコントロールでIMO基準を達成した。
表II.5.2-14(4) |
IMO排出基準対応システム試験における注入オゾン濃度5.0mg/、スリット部流速30m/sによる50μm未満10μm以上の水生生物数変化及び殺滅率 |
サイズ区分 |
50μm未満10μm以上 |
殺滅率(%) |
対象生物 |
植物プランクトン
(細胞数/) |
動物プランクトン
(個体数/) |
合計
(生物数/) |
植物
プランクトン |
動物
プランクトン |
合計 |
未処理原水 |
10.180 |
1.405 |
11.586 |
- |
- |
- |
コントロール水 |
0.413 |
0.003 |
0.416 |
95.9 |
99.8 |
96.4 |
処理直後 |
0.189 |
0.001 |
0.190 |
98.1 |
99.9 |
98.4 |
処理1日後 |
0.289 |
0.000 |
0.289 |
97.2 |
100.0 |
97.5 |
処理3日後 |
0.039 |
0.000 |
0.039 |
99.6 |
100.0 |
99.7 |
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ここでいう“未処理原水”とは港湾自然海水をいい、“コントロール水”とはオゾンを注入しスペシャルパイプを通さない海水をいう。“処理”を冠してあるのは、オゾンを注入し、スペシャルパイプを通過させた処理水を表す。なお、数値は2回の試験の平均値。NDは検出限界以下。
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図II.5.2-2(4) |
IMO排出基準対応システム試験における注入オゾン濃度5.0mg/、スリット部流速30m/sによる50μm未満10μm以上の水生生物数変化及び殺滅率 |
(拡大画面:20KB) |
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オゾン注入後:コントロール水(オゾンを注入しスペシャルパイプを通さない海水)、“処理”を冠してあるのは、オゾンを注入し、スペシャルパイプを通過させた処理水。なお、数値は2回の試験の平均値。NDは検出限界以下。
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