(4)水生生物
a. 50μm以上の水生生物
表II.5.2-13(1)〜(4)及び図II.5.2-1(1)〜(4)には、50μm以上の生物数変化及び殺滅率を示した。
注入オゾン濃度1.0mg/L、スリット部流速40m/sでは、目的とするIMO排水基準(生物数10/m3未満)は、処理3日後に達成された。植物プランクトンは、コントロール(オゾンの注入後)の時点で確認されなくなり、動物プランクトンは処理3日後に確認されなくなった。
表II.5.2-13(1) |
IMO排出基準対応システム試験における注入オゾン濃度1.0mg/、スリット部流速40m/sによる50μm以上の水生生物数変化及び殺滅率 |
サイズ区分 |
50μm以上 |
殺滅率(%) |
対象生物 |
植物プランクトン
(細胞数/m3) |
動物プランクトン
(個体数/m3) |
合計
(生物数/m3) |
植物
プランクトン |
動物
プランクトン |
合計 |
未処理原水 |
3,500 |
32,150 |
35,650 |
- |
- |
- |
コントロール水 |
ND |
11,500 |
11,500 |
100.0 |
64.2 |
67.7 |
処理直後 |
ND |
500 |
500 |
100.0 |
98.4 |
98.6 |
処理1日後 |
ND |
2,000 |
2,000 |
100.0 |
93.8 |
94.4 |
処理3日後 |
ND |
ND |
ND |
100.0 |
100.0 |
100.0 |
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ここでいう“未処理原水”とは港湾自然海水をいい、“コントロール水”とはオゾンを注入しスペシャルパイプを通さない海水をいう。“処理”を冠してあるのは、オゾンを注入し、スペシャルパイプを通過させた処理水を表す。なお、数値は2回の試験の平均値。NDは検出限界以下。
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図II.5.2-1(1) |
IMO排出基準対応システム試験における注入オゾン濃度1.0mg/、スリット部流速40m/sによる50μm以上の水生生物数変化及び殺滅率 |
(拡大画面:24KB) |
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オゾン注入後:コントロール水(オゾンを注入しスペシャルパイプを通さない海水)、“処理”を冠してあるのは、オゾンを注入し、スペシャルパイプを通過させた処理水。なお、数値は2回の試験の平均値。NDは検出限界以下。
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注入オゾン濃度2.5mg/ 、スリット部流速40m/sでは、50μm以上の水生生物に対して、IMO排出基準を達成できなかった。ただし、オゾンのみのコントロール水よりも、水生生物数はスペシャルパイプ通過後の処理直後で大きく減少しており、オゾンとスペシャルパイプの相乗効果は現れている。
表II.5.2-13(2) |
IMO排出基準対応システム試験における注入オゾン濃度2.5mg/、スリット部流速40m/sによる50μm以上の水生生物数変化及び殺滅率 |
サイズ区分 |
50μm以上 |
殺滅率(%) |
対象生物 |
植物プランクトン
(細胞数/m3) |
動物プランクトン
(個体数/m3) |
合計
(生物数/m3) |
植物
プランクトン |
動物
プランクトン |
合計 |
未処理原水 |
ND |
67,150 |
67,150 |
- |
- |
- |
コントロール水 |
ND |
13,200 |
13,200 |
算出できず |
80.3 |
80.3 |
処理直後 |
ND |
450 |
450 |
算出できず |
99.3 |
99.3 |
処理1日後 |
ND |
9,150 |
9,150 |
算出できず |
86.4 |
86.4 |
処理3日後 |
ND |
1,350 |
1,350 |
算出できず |
98.0 |
98.0 |
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ここでいう“未処理原水”とは港湾自然海水をいい、“コントロール水”とはオゾンを注入しスペシャルパイプを通さない海水をいう。“処理”を冠してあるのは、オゾンを注入し、スペシャルパイプを通過させた処理水を表す。なお、数値は2回の試験の平均値。NDは検出限界以下。
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図II.5.2-1(2) |
IMO排出基準対応システム試験における注入オゾン濃度2.5mg/、スリット部流速40m/sによる50μm以上の水生生物数変化及び殺滅率 |
(拡大画面:26KB) |
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オゾン注入後:コントロール水(オゾンを注入しスペシャルパイプを通さない海水)、“処理”を冠してあるのは、オゾンを注入し、スペシャルパイプを通過させた処理水。なお、数値は2回の試験の平均値。NDは検出限界以下。
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注入オゾン濃度5.0mg/ 、スリット部流速40m/sでは、50μm以上の水生生物は、処理3日後にIMO基準を達成した。なお、水生生物数は、オゾン注入のみのコントロールよりも、スペシャルパイプ通過後が明らかに減少しており、このケースでもオゾンとスペシャルパイプの相乗効果が示された。
表II.5.2-13(3) |
IMO排出基準対応システム試験における注入オゾン濃度5.0mg/、スリット部流速40m/sによる50μm以上の水生生物数変化及び殺滅率 |
サイズ区分 |
≧50以上 |
殺滅率(%) |
対象生物 |
植物プランクトン
(細胞数/m3) |
動物プランクトン
(個体数/m3) |
合計
(生物数/m3) |
植物
プランクトン |
動物
プランクトン |
合計 |
未処理原水 |
ND |
56,700 |
56,700 |
- |
- |
- |
コントロール |
ND |
1,550 |
1,550 |
算出できず |
97.3 |
97.3 |
処理直後 |
ND |
250 |
250 |
算出できず |
99.6 |
99.6 |
処理1日後 |
ND |
200 |
200 |
算出できず |
99.6 |
99.6 |
処理3日後 |
ND |
ND |
ND |
算出できず |
100.0 |
100.0 |
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ここでいう“未処理原水”とは港湾自然海水をいい、“コントロール水”とはオゾンを注入しスペシャルパイプを通さない海水をいう。“処理”を冠してあるのは、オゾンを注入し、スペシャルパイプを通過させた処理水を表す。なお、数値は2回の試験の平均値。NDは検出限界以下。
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図II.5.2-1(3) |
IMO排出基準対応システム試験における注入オゾン濃度5.0mg/、スリット部流速40m/sによる50μm以上の水生生物数変化及び殺滅率 |
(拡大画面:24KB) |
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オゾン注入後:コントロール水(オゾンを注入しスペシャルパイプを通さない海水)、“処理”を冠してあるのは、オゾンを注入し、スペシャルパイプを通過させた処理水。なお、数値は2回の試験の平均値。NDは検出限界以下。
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試験水中オゾン濃度5.0mg/ 、スリット部流速30m/sにおける50μm以上の生物は、処理3日後にIMO基準を達成した。
表II.5.2-13(4) |
IMO排出基準対応システム試験における注入オゾン濃度5.0mg/、スリット部流速30m/sによる50μm以上の水生生物数変化及び殺滅率 |
サイズ区分 |
≧50以上 |
殺滅率(%) |
対象生物 |
植物プランクトン
(細胞数/m3) |
動物プランクトン
(個体数/m3) |
合計
(生物数/m3) |
植物
プランクトン |
動物
プランクトン |
合計 |
未処理原水 |
ND |
24,000 |
24,000 |
- |
- |
- |
コントロール |
ND |
900 |
900 |
算出できず |
96.3 |
96.3 |
処理直後 |
ND |
200 |
200 |
算出できず |
99.2 |
99.2 |
処理1日後 |
ND |
100 |
100 |
算出できず |
99.6 |
99.6 |
処理3日後 |
ND |
ND |
ND |
算出できず |
100.0 |
100.0 |
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ここでいう“未処理原水”とは港湾自然海水をいい、“コントロール水”とはオゾンを注入しスペシャルパイプを通さない海水をいう。“処理”を冠してあるのは、オゾンを注入し、スペシャルパイプを通過させた処理水を表す。なお、数値は2回の試験の平均値。NDは検出限界以下。
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図II.5.2-1(4) |
IMO排出基準対応システム試験における注入オゾン濃度5.0mg/、スリット部流速30m/sによる50μm以上の水生生物数変化及び殺滅率 |
(拡大画面:23KB) |
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オゾン注入後:コントロール水(オゾンを注入しスペシャルパイプを通さない海水)、“処理”を冠してあるのは、オゾンを注入し、スペシャルパイプを通過させた処理水。なお、数値は2回の試験の平均値。NDは検出限界以下。
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