これまで述べたように、帯域制限は0Hzを中心とした狭い帯域で行うため、これ以外の周波数のスペクトラムは通過できない。従って、元来正常な応答信号が得られていた離調10MHzの場合も、帯域制限によってそのスペクトラムが通過できず、図3-44のように応答信号が抑圧されてしまうことに注意が必要である。
図3-44 |
帯域制限による応答波形への効果(10MHz離調) |
(a)入力波形(時間領域)
(b)入力波形(周波数領域)
(c)帯域制限前(時間領域)
(d)帯域制限前(周波数領域)
(e)帯域制限後(時間領域)
(f)帯域制限後(周波数領域)
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