4. 和歌山県和歌山市(平成17年3月13日)
お父さんと子どもたちの居場所作りフォーラム
2005年3月13日 13:30〜16:00
@スペース“いばしょ”
(和歌山県立図書館 文化情報センター内)
参加者25人(男性16人 女性9人)
1. 講話「教育へのおやじのかかわり」山下晃一氏(和歌山大学教育学部助教授)
(1)お父さんというとスマイルキラー(社会での責任感・肩書きなどにより周りとは違うという意識を持ち笑わない)が多い。しかし今日の会はそういう人がいなさそうなので嬉しい。
(2)今までのおやじと子どもは
ひと昔前のおやじに目を向けると・・・
世論調査(仕事に充実感を感じるか)
⇒若者を犠牲にして満足、子育てを女に任せ楽しく仕事
今の若者問題(ニート・引きこもり・フリーター)・社会不安(マナー・犯罪)はこの影響を受けているのではないか
⇒「隠れたカリキュラム」知らず知らずの内に目に見えないことも学ぶ
(3)流行の歌が若者をあらわしている
80's後半 爆風スランプ(ランナー) バブル経済の勢いをあらわしている
90's チャゲアス・尾崎豊 バブルの崩壊・世の中への不満
90's終わり スピード がんばっても意味がない・目をそむける
最近 ウタダ 脱力系
親が働いていきいきしている姿は見えない(見ずに育ってきている)
⇒根っこ(生き方)を見失っている
(4)おやじの関わり
地域を見守るだけではダメ。子どもの立場にたつ・おやじ自身こそ成長していく
子どもを育てる⇒自分たちも変わる
楽しんでいる姿を子どもたちに見せつけるチャンス
2. 活動報告
(1)岩出町 中央小おやじの会
土曜おもしろ教室(2回) 参加者を5班に分けそれぞれのブースで講師指導のもと親子で物を作り実験する
親子のふれあい ドッジボール・バトミントン・ソフトボールに分かれて実施。終了後にホットドッグとフルーツポンチが振舞われた
囲碁教室(2回) 地域の囲碁愛好家の支援で開催
(2)岩出町 上岩出小おやじの会
親子で奉仕活動 U字溝の掃除 父11人参加
親子ふれあい農園 田植え、稲刈り、もみ取り
親子ふれあい祭り 模擬店で1ブース担当
マラソン大会 走った後豚汁を作った(調理は母親、運ぶのは父親)
高齢者擬似体験 おやじの独自企画
(3)桃山町 安楽川やったろ会
日本一のミニ鉄道「紀州鉄道」を作ろう
紀州鉄道のペーパークラフトの製作と日高港にまつわる歴史の学習
父親10人 母親12人 子ども25人参加
第一回としてはまずまずの出来。運営に不慣れだった。
親子ドッジボール大会
父親15人 母親21人 子ども42人
PTAとは全く関係のない形で会を立ち上げているので、就学前の子どもも受け入れられるなど幅広い親子に参加してもらえる点がよかった。徐々に参加者も増えてきた。事前の打合せと反省会が必要だと感じた。
スターウォッチング
町が実施する「通学合宿」に参加の子どもたちも加えて、親子で夜空の観測
父親13人 母親10人 子ども43人
広報面では学校に協力してもらっているが、もう少し関心を持ってくれてもいいのではないかと感じることもある。会の名前は認識されつつある。
卒業しても小学校へ行こう
6年生児童とその保護者を中心にチューリップの球根を植えた
父親7人 母親8人 子ども18人
管理職の先生のみならず6年生の担任2名と他学年の担任1名にも参加していただいた。
PTA活動では先生方と協力して取り組むといった事例は過去にあまりないので大きな成果だった。
節分だよ、全員集合!
会員相互のお宅やご近所宅を訪れ、豆まきを行った。
父親5人 母親8人 こども34人
ご近所などから何件か感謝のメールが届いた。
課題
約半年の間に駆け足で5回のイベントを行ってきたが、なかなか時間の制約も有り十分な打合せが出来ないままの実施だった。また、会員の意識も二極化分化が起こり、承り参加型の方もいるためみんなが主体的に参画できるような仕組みを考えていくことが今後必要になる。
(4)和歌山市 中之島おやじの会
11月発足―4人で立ち上げ
PTA、育友会は年間行事が決まっている
年末・・・もちつき大会(親子で60人強)
親が楽しければ子どもも楽しい。しんどかったけど真剣にやることで楽しめた。
来年は学校とうまく付き合うことにより人を集めたい。
(5)和歌山市 宮前さわやかお父さんの会
10/31 親子で清掃ボランティア‐校舎の窓拭き 大人30 子ども15
1/29 バトミントン・フリスビー 父親5 母親13 子ども81
2/5 体力測定 父親8 母親21 子ども30
2/26 もちつき大会 父親26 母親35 子ども345
3/5 ドッチボール・紙芝居
保健の問題・・・保健の関係で3つの会連盟で実施
体力測定ではガールスカウトと連携
3. 討論会
おやじの会に関わって変わったこと
学校・育友会との関係は? どう地域に根ざすか?
・学校といっしょにやらない
デメリット:広報できない。学校を使えない
メリット:独自性を出せる
・参加していた校長、教頭の感想
PTA−学校の下請け
指導者自身が子にエネルギーをもらっている
お父さんの参画はいいこと
転出入の多い学校
育友会の充実+おやじの会
・学校とのタイアップ→地域の理解(広報)保険がかけられる。人を集めやすい
・育友会でやっているものばかり目新しいものはないという意見も。
・育友会・子どもセンター・おやじの会すべて同じメンバーでやっている。イベントが重なるだけ。
→おやじの会は父親の意見をひっぱる。家庭の本音を言ってもらいたい。
・始まったばかりの会が多いのでこなすだけで精一杯。慣れてきたら子どもが卒業して終わってしまう。
・スクラップ&ビルドができない、やらされ感が出る
4. さわやか子ども広場とは
地域の居場所として。定例的な居場所。
PTA一貫ではなく地域の人たちを巻き込む
町の協力(物品・資金)
よその大人と話す場 地域のふれあい
行事を一回でやると無理がある。長い目で振り返りながら、気楽に運営。
5. まとめ
まずは自己満足でもいい。他者満足につなげる
どう人を集めるかということを学んでいってほしい
声をかけたら来た→ では次はどうすれば来てくれるか。
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