3. 静岡県静岡市(平成17年2月26日)
お父さんの出番フォーラム〔静岡〕
平成17年2月26日(土)14:00〜16:30
静岡市中央公民館
参加者:40人
1. 講演「教育へのおやじの関わり」
講師 角替弘志氏 常葉学園大学副学長
(内容)
人権を尊重するとは「蔑視しない」ということ。これを基本として、貧しい時代の子育て、豊かな時代の子育てを比較して考察。
ハイテクに対してのローテク(を使う人)を蔑視しないこともその内。
・今の子どもは昔と比べて家業を手伝うということもなく、家事の手伝いも親がさせない。生活体験が貧弱である。
・今の「豊かな」社会においては、食べたいものだけ食べることが人間関係まで及び、仲の良い人、自分に都合のよい人とだけつきあい、人間関係が貧弱・希薄で、社会性が育たない。
・また、他人の助け(サービス)に対してお金を払えばそれでいいと、感謝する気持ちを忘れている。生活の中で一番大切なことは、一緒にすることで気持ちが通じること。ボランティア活動も同様である。
・保護者と学校とが信頼関係を作り、保護者と子どもたちが知り合い、つながり(信頼関係)を作りたい。
・学校5日制は、休みの日には子どもに家事をやらせたり、地域の活動に参加させたりと、活用法は種々ある。
・昔と比べて今の子どもは否応なくやらされること(これが結局その人を鍛え、人間性や社会性を養うことになる)がない。ならば、子どもが自分から努力してやるような雰囲気を地域や、家庭の中でどうやって作っていくかを考えねばならない。
2. 事例発表
(1)青葉小学校PTAふれあい委員会
〔ふれあいどんど焼き、体振ふれあいバルーンバレーボール大会、ふれあいゲーム教室〕
・ふれあい委員会はPTAの現役が23人、OBが15人、教員も入れて約40人。
・どんど焼きは保護者以外の地域の人も入った。
・バルーンバレーは学校のクラブ活動の延長で行った。
・PTAのバザーの中で、ふれあいゲーム教室、模擬店を行った。
・生徒数の減少につれて父親数も減少、一人当たりの活動量が多くなり、大変である。
(2)中田親父の会
〔アイスクリーム教室、中田地区クリーン作戦、昔の遊びと餅つき大会〕
・既存の活動に父親が参加するきっかけ作りで始まった。
・アイスクリーム教室は中田小PTA祭りの中で行った。
・中田地区クリーン作戦は、地域の人と協力して行った。
・昔の遊びと餅つき大会は、社会福祉協議会の協力を得て行った。
(3)西豊おやじの会
〔紙と遊ぼう(紙飛行機)、防災訓練、しめ縄作り教室、たこ作り教室〕
・PTA執行部の役員がメンバー。
・経験のないことを行うのは大変だった。
・防災訓練は、消防署員を招いて開催。すいとん作りは、燃料の川原の流木を拾うところから行った。
・しめ縄作りは地元のお年寄りを招いて指導を受けた。手間がかかるが、これが良い経験である。子どもたちの祖父、祖母も参加した。
・たこ作りは、大凧を3つの親子グループに分かれて作成。
・地区社協の餅つき大会にも参加。
(4)西奈南小「父親の会」
〔親子フットベースボール大会、親子ドッジボール、わくわくパラダイス、凧づくり教室、どんど焼き〕
・PTA男性役員がメンバー。
・事務処理が一人に集中し大変だった。
・PTA、子ども会、地区社協の行事に加わる形で行った。
・わくわくパラダイスは、土団子作り他を行う。地域の人も入った。
・凧づくりは地区社協の協力を得、地域の人も加わった。
・これから、いろいろな人をメンバーに取り込んで行きたい。来年度は、中学校のPTA役員を会員に加えたい。
・他の学区の親父の会と一緒になって、自分のところではできないイベントを行いたい。
3. まとめ さわやか福祉財団 神谷武秀
・イベント中心から、「イベント」プラス「居場所」へ内容を広げる。
・さわやか福祉財団は、地域の人が年齢の区別なく広く参加することを望んでいる。
以上
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