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5. 愛知県豊川市/小坂井町(平成16年12月10日)
担当:特定非営利活動法人 穂の国まちづくりネットワーク
 
「平成16年度子どもと交わろうプロジェクト」
「学校をまちづくりの拠点にしよう!」
〜父親・地域の参加はしくみから〜
 
フォーラムの開催報告
●事業の概要
日時:平成16年12月10日(金)19:00〜21:00
場所:とよかわNPOセンター「ほっと!」会議室
主催:(特非)穂の国まちづくりネットワーク
協力:(財)さわやか福祉財団・豊川市教育委員会
助成:日本財団
テーマ:「学校をまちづくりの拠点にしよう!」
〜父親・地域の参加はしくみから〜
 
参加者:33名
○会員(穂の国まちづくりネットワーク) 17名
大石、星川(佳)、星川(博)、藤原、宮地、石黒、神谷、大村、竹本裕、大島、野中、渡辺、竹本、杉村、小田、岩瀬、春田
○一般 16名(学校関係者、現役PTA役員、一般など)
○パネラー
蒲田尚史((財)さわやか福祉財団)
森久 宏(愛知県教育委員会 委員)
井上 久(豊川市立金屋中学校 校長)
小田 伊佐浩(御津町立南部小学校 元PTA会長・現評議員)
○コーディネーター
大島 嗣雄(穂の国まちづくりネットワーク 副代表)
次第:
1. 開会(19:00〜)
1. ご挨拶(特非)穂の国まちづくりネットワーク
1. 各パネラースピーチ 10分×4名
「なぜ学校がまちづくりの拠点として必要なのか」
1. パネルディスカッション(19:56〜)
「どうやって学校をまちづくりの拠点にするのか」
1. 質疑応答
1. まとめ(20:55〜)
1. 閉会(21:00)
 
 
大島 本日は「学校をまちづくりの拠点にしよう!」というテーマで開催しますが、昨今、学校と地域の連携ということが話題になっていることもあり、学校とまちづくりという二つのキーワードをくっつけてみました。学校がまちづくりの拠点になるとどんな良いところがあるのか、またそのためにはどうしたらよいのか等についてゲストの皆さんから意見を伺いたいと思います。
 
 
森久 ご存知の方も多いと思いますが、穂の国青年会議所のOBです。JC卒業後、中学校のPTA会長をやったときに県のPTA会長をやりました。また、高校のPTA会長をやったときにも、県のPTA会長をやりました。現在は県の教育委員をしています。こうなると何が仕事かわかりませんが、中日精工という会社で自動車の部品を造っています。私は皆さんと同じように一般の方と同じ目線で教育を見てきたつもりです。最近教育委員としてあちらこちらで講演をしていますが、そのテーマはいつも「学校をまちづくりの拠点にしよう!」なのです。今問題なのは、学校を変えなくてはいけないということが理解されていないということです。そこに風穴を開けるのが自分の仕事だと思っています。実は変えることはとても簡単なんです。ちゃんと変えるための準備をしている先生がいます。誰かが変えようと言い出せばごろっと変わるんです。中学校のPTAをやっていたときに何か面白いことをやろうということで、花火を揚げることになりました。予算はありませんでしたが、地域の人たちに協力をお願いしたら、喜んで揚げてくれました。ポイントは、校長が「やろまい。」と言ってくれたことだと思います。今では、まちの人たちが学校へ集まってくるようになってきています。この地域では学校を変えることは簡単なことなのです。
 
 
井上 現在金屋中学校の校長をしています。その前は桜町小学校の校長をしていました。今、教育改革の中で特色ある学校づくりをしなさいといわれていますが、地域と学校が連携することで特色を出すことが可能になるのではないかと思っています。地域の方は学校の事業に対し本当に協力してくれると思います。
 例えば、毎年職場体験というのがあるのですが、まずは校区の事業所にとお願いしたところ快く引き受けてくれています。例年2日間なのですが、2日では十分な体験ができないと思い、アンケートをとったところ7割の事業所が3日でもよいという返事をくれたので、今年は3日間実施しました。学校ではできないような貴重な体験をしてくれたようです。子供が成長していく上で、学校での学習だけでは足りないと思っています。個人的には、地域無しで学校は成り立たないと思っています。
 
 
蒲田 今世の中で一番忙しい人は30代・40代のお父さんたちだと思いますがその人たちに、週末に学校に行って子供たちと一緒に遊びませんかという活動をしています。私は豊川とは縁もゆかりもありませんが、日本JCで笠原さんと知り合ったのがきっかけで、その後のNPO設立にもかかわったという経緯があります。皆さんはおやじの会というのはご存知だと思います。週末に学校へ行って子供たちと同じ目線で何かしようという会ですが、このおやじには2つの意味があります。自分の子供のおやじということとそこにいる子供たちのおやじということであります。実際の活動ですが、校長先生の理解がないとできないんです。またPTAに引き込まれるのではないかという危惧感がありますので、PTAとは別に行わなくてはなりません。他にも情報がお父さんに伝わりにくいという問題もあります。







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