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PART 3 「安全な暮らしと環境」
 
3-1 不当な抑圧から人々の尊厳と自由を守る
〜(社)アムネスティ・インタナショナル日本わやグループ〜
 
3-2 森の恵みを回復し自律した暮らしを築く
〜(特活)ソムニード〜
 
3-3 自然を生かした農業で安定した生活を目指す
〜(財)オイスカ中部日本研修センター〜
 
3-4 災害から暮らしの安全を地域で守る
〜(特活)レスキュー・ストックヤード〜
 
PART3 写真教材番号一覧
3-1
アムネスティ
3-2
ソムニード
3-3
オイスカ
3-4
レスキュー
A 人々の暮らし - 34 35 36
B 直面する問題 33 38 39 40
C NGO/NPOの活動 37 41 42 43 44
D 子どもたちの姿 45 46 47 48
 
不当な抑庄から人々の尊厳と自由を守る
B 直面する問題
 
拷問禁止キャンペーンで来日した
チベット人尼僧 33
 
 人権侵害は世界中で起こりつづけています。チベットでは1949年の中国共産党による侵略以来、長年にわたって迫害が続き、のべ100万人の人々が虐殺されたといわれています。言論や思想の自由を求め続けるチベット人は、政府に反抗する反革分子として逮捕され、刑務所で拷問やレイプなど残酷な仕打ちを受けています。
 2002年、チベット人尼僧ガワン・ワンドウさん(写真33左)はスピーキングアーのために来日しました。ガワンさんは15歳の時に「チベットに自由を!」とチベットの首都ラサでデモを行ったことで逮捕され、刑務所で拷問を受けました。
 
C-1 アムネスティの活動
 
スーチーさんの即時解放を訴えるアピールデモ 37
 
 アムネスティのキャンペーン活動は、会員だけでなく他のNGO団体や一般の人々にも参加を呼びかけ、テーマを決めて集中的に行います。拷問や死刑の廃止、特定国の人権侵害などが主なテーマです。
 “わや”グループでは、軍事独裁政権下で基本的人権である言論の自由や政治への参加を奪われたビルマ(ミャンマー)の人々の人権問題に取り組んでいます。2003年、ビルマの人々が信頼を寄せるアウンサンスーチーさん(民主化指導者でノーベル平和賞受賞者)が軍政によって三度目の拘束を強いられました。私たちは、名古屋市栄で在日ビルマ人とともにスーチーさんの即時解放を訴えるアピールデモを行いました。
 
C-2 アムネスティの活動
 
活動は政府への手紙書きから始まる 41
 
 アムネスティの活動は一通の手紙を書くことから始まります。丁寧な文章で囚人に対する善処や事実の調査などを要請し、不当に囚われている人を心配する人々が世界中にいることを政府関係者に訴え続けるのです。その一つ、UA(アージェント・アクション=緊急行動)という、拷問や死刑など緊急に救援活動の必要がある人々のために行うアピール活動では、年間約1,000件のケースが取り上げられ、全世界から政府機関へ手紙が書き送られます。その効果は大きく、これまでに不当に囚われた約43,000人の内、40,000人以上が自由を取り戻しています。
 “わや”グループの定期例会では、イスラエルやコンゴ民主共和国など世界各国の政府機関に手紙を書く作業を行っています。
 
D コンゴ民主共和国の子どもたちの暮らし
 
原住民武装勢力「マイマイ」の子ども兵士 45
 
 世界の85カ国以上で18歳未満の子どもが政府軍や武装勢力によって兵士として雇われており、30万人以上の子どもたちが戦場で戦っていると言われています。子どもたちの多くは誘拐されて兵士にさせられました。写真45は、コンゴ民主共和国の先住民武装勢力「マイマイ」の子ども兵士の訓練の様子です。子ども兵士の約4割がアフリカに集中していますが、なかでもコンゴ民主共和国は世界で最も多くの子ども兵士を抱える国のひとつです。また少女も慰安婦として搾取されています。
 
(社)アムネスティ・インターナショナル日本 わやグループ
【連絡先】〒458-0015 名古屋市緑区篠の風2-189-102 久富恵雄
【TEL】052-878-2877
【FAX】052-878-2877
【E-mail】shigeo@mx4.mesh.ne.jp
【グループの設立】1989年、当時名古屋で唯一のグループであった(15グループ、なごや栄グループ)の有志メンバーで設立。
【グループメンバー数】9名
【運営担当者:野澤俊一、国際事務担当者:久富奈保子、会計:中島正人】
【例会日】毎月第4日曜日 午後1時30分より
【場所】名古屋女性会館3F作業コーナー
(例会の日時、場所は変更となる場合がある)
【グループ会費】1,500円/月
【グループ財政】(2002年度)
総収入376,574円
会費:33.9%、事業収入:27.4%、寄付金:2.0%、前年度繰越金:31.8%、その他:4.9%
総支出376,574円
事業支出:37.7%、支部会費等:28.2%、次年度繰越金:25.9%、その他:9.2%
【組織の目的】
 アムネスティは世界人権宣言が守られる社会の実現をめざし、世界中の人権侵害をなくすため、国境を越えて声を上げ続けている国際的な市民活動です。
(1)人権の促進:「すべての人にすべての権利を」。人権基準の批准、人権保障の促進、人権教育、人権への意識喚起などにつき、国内外を問わず活動しています。
(2)人権侵害をなくす:暴力を用いてもいないのに、自分の信念や信仰、人種、言語、性などを理由として囚われた人=「良心の囚人」の釈放や拷問、死刑の廃止、政治的殺害や「失踪」、難民などの重大な人権侵害をなくすために活動します。
【活動対象国】世界の国すべて
【活動対象分野】人権
【「わや」グループの過去2年の主な活動】
(1)中国の良心囚の救援(個別救援ケース)のための手紙書き
(2)緊急行動の手紙書き
(3)チベットの元良心囚の講演会(アムネスティ全国スピーキングツアーの名古屋での受け入れ)
(4)ビルマのアウンサンスーチーさん拘束に対し、在名古屋ビルマ人の人たちと協働して、アピール活動、デモなど
(5)世界人権デー企画として「イマジンパレード」を実施
(6)死刑廃止フォーラムinなごやと協働して、講演会など共催
(7)各団体のイベント(AHIオープンハウス、女性デーイベントなど)に積極的に参加
 
(注)当団体はアムネスティ・インターナショナル日本の114あるグループ会員団体の1つです。
 
(参考)社団法人アムネスティ・インターナショナル日本団体概要(2003年4月末現在)
 
【代表者】理事長 佃 未音
【事務局長】寺中 誠
【有給職員】10名(有給専従職員6名、有給非専従職員4名)
【日本支部設立】1970年、【社団法人設立】2000年9月18日
【会員数】6,461、【グループ数】114、【グループ会員数】1,222、【個人会員数】1,980、【ジュニア会員】28、【賛助会員数】3,152【団体賛助会員数】70
【意思決定機関】総会(グループは3票、個人会員は0.1票の議決権を有する)
【東京事務所】〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-7小笠原ビル7F TEL. 03-3518-6777
【大阪事務所】〒552-0021 大阪府大阪市港区築港2-8-24 piaNPO 509 TEL. 06-4395-1313
【財政】2001年度
総収入 \186,098,233円
会費:42%、寄付金:25%、事業収入:31%、その他:2%
総支出 \195,865,789円
事業費:29%、国際運動関連費:23%、活動関係費:23%、運営・管理費:18%、事務所費:6%、その他:1%







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