日本財団 図書館


生活環境について
1. 上海は物価高、生活は便利
同済大学 851 田中恒生
 専家楼から日本語学科のある外国語学院まで徒歩で15分。途中の道沿いに郵便局や銀行もあり、スーパーも近くにある。宿舎は広くてきれいだ。冷暖房設備があり、部屋の掃除をしてくれるのでホテル暮らしのような生活である。食事は自炊が出来るが、学食がうまくて安い。市の中心地への交通の便はよい。学食とバス代は安いが、他は高い。上海の物価高は経済発展に比例しているのかもしれない。
 
2. 中国語か英語の生活だが不便ではない
重塵医科大学 921 杉原 直
 重慶の地図を開くと、北に嘉陵江、南に長江が流れ、それらの流れにはさまれた重慶中区は、ちょうどダックスフンドの形をしている。犬の鼻先が朝天門で、ここで流れが合流して北へながれていく。重慶医科大学はダックスフンドの首のつけ根のあたりにある。
 重慶を大きな家にたとえると、南の南坪は色々な料理店があり食堂。北はベッドタウンで寝室。東の解放碑はにぎやかなプレイグランド。西の沙坪唄は有名中高大学の多い勉強部屋である。
 重慶医科大学は、それらの街の中心に当たり、癒しの場所である。
 日本からの電話と授業以外は中国語か英語の生活だが、特に不便を感ずることなく、毎日楽しくやっている。
 
3. 生活上の不自由は感じない
天津商学院 836 久下順司
 天津は大きな町なので、日本料理店や日本の食材を売っている店やデパートもあり、自炊には不自由しない。天津商学院は町のはずれなので、そういった店に行くにはバスで30分ほどかかるが、一般の日本語教師湯や野菜などは近くのスーパーや農業市場で手軽に購入できる。宿舎内に立派なレストランや洗濯室もあるし、冷暖房も完備しており、生活上の不自由は感じない。インターネットもLANの使用が可能である。
 
4. 万事 当地流のマスターが必須
山西師範大学 931 前田潤子
 繁華街に隣接のキャンパスゆえ、特殊な品以外は入手可能。生活至便。住宅はトラブル多発も許容内。問題山積だった外事処の体制も改革の途次で好転。最大の問題たる大気汚染は、市が汚名返上に躍起なるも、長期戦の他なし。ただし、上記は予告無し(これは依然外事処がネック)の24時間ガス・ストップなどにも適応力をつけてしまった者の弁。歩行者の安全が確保されていない交通信号システムへの対応など、万事当地流マスターが必須。
 
5. 難点は外事処に日本語を話せる人がいないこと
長春工業大学 989 前田充教
 教師専用宿舎は、昼夜交代で管理人が常駐してくれる。部屋は寝室、居間にもう一部屋とキッチンにバストイレである。寝室には大きなダブルベッドがあり、キッチンには強力なガスコンロ、二器が備えられていているが、バスタブの狭さ汚れは少し不愉快を催すが我慢すれば生活には不自由ない。学生食堂で食事もできるし、同常の買い物は近くに市場もスーパーも有り、少し足を伸ばせばデパートへも出かけることが出来て不自由はない。
 (ただ、外事処に日本語を話せる職員がいなく、意志の疎通には不自由をしている。学生の通訳では、電話での伝言の場合などはまるで不可解である。)
 
6. 住めば都
黒竜江東方学院 973 廣瀬辰夫
 部屋は日当たりの良い2階(居間兼書斎、寝室、台所、トイレ兼浴槽)で、テレビ、クーラー・冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・台所用品(鍋・フライパン)などがある。教室までは7〜8分で行くことができる。食事は学生食堂。気が向けば自炊も楽しめる。日本語に堪能な学生が親切にケアしてくれるので、そんなに不便を感じることはない。
 
7. 突然の停電・断水も慣れっこに
山西師範大学 905 寶島敏子
 事前連絡なしのたびたびの断水・停電・ガスストップにもかなり慣れっこになっている。開発とかで至るところで工事が行われ(大学も同様)、朝夕の散水も焼け石に水、(スモッグ、大気汚染)の中での生活状態。以上を除けばまことに生活し易い。
 買い物は便利で、果物、野菜など新鮮で安い。住居の外専楼は内装工事後で大変綺麗で、調度も完備(修理は多いが)され、快適である。何より素晴らしいのは学生達が時には生活上のアドバイスや買い物の手伝いもしてくれることだ。
 
8. 入浴が少し不便なだけ
延辺大学 965 橋本理市
 大学正門のすぐ脇にあるホテルの一室(約20m2)が宿舎で、洗面台、バス、トイレ、電話(インターネットがつなげる)、冷蔵庫、テレビ、机、椅子、本箱、衣装箱、ベッドが備え付けられている。窓が西を向いていて、前に高いビルがあるため、見晴らしは悪い。1キロ以内に常設の市場、スーパーマーケット、食堂、写真屋、クリーニング屋などがあり、買い物には便利。十月中下旬からスチーム暖房が入るため、外は寒くても部屋の中は暖かく過ごしやすい。湯は夜夕1時間づつ出るだけなので入浴は少し不便。
 台所、洗濯機は無用だが使うのに不便はない。管理人のおばさんが困ったとき相談にのってくれ、すぐに大学と連絡をとってくれる。水道は湯が出ないが、水は手がしびれるほど冷たくはならない。
 湯沸かし器はリースしてくれるので、1度のタンクで二週間もつ。
 来年度は新しい宿舎がキャンパス内にできる予定。
 
9. 廊坊市は生態環境保護・管理システム規格の認証都市
中国人民武装警察隊学院 862 宮野和代
 廊坊市は、2003年11月10日、中国の都市では初の「ISO」(国際標準化機構)が制定した生態環境保護に関する世界最先端の管理システム規格「14001」の認証を授与されました。
 インフラも着実に整備されています。
 学院も改修に次ぐ改修を重ねており、住民の所かまわず痰を吐き出す悪癖等に対する公衆衛生観念が高まれば快適な環境となりましょう。
 我が寓居につきましては、交渉の末「飲水機(電動)」を貸していただき大変重宝しております。
 
10. 現在の生活には満足
青島濱海学院 985 藤延倫史
 今日は11月7日(金)現在時刻 AM 5:00、NHKの6:00のニュース(音声のみ)を聞きながら、この原稿を書いています。あと3日で2回目の給料2,600元が貰えます。前回10月10日の給料は残り僅か150元たらず、そのお金もこの土曜日に、5人の学生が自室に来て料理を作ってくれるのでその買い出しで無くなりそうです。ここ青島は朝夕の寒さと冷たい風は予想以上だったので、10月の中旬には電気ヒーター(130元)、電気毛布(61元)を購入しました。又、それ以前に自転車(150元)、炊飯器(130元)を買い、遠い市場へは自転車で買い物に行き、毎日ではないが時々自炊しています。学校にはいくつかの食堂があるので、中国人教師や学生達と食事をしています。現在の生活には満足していますが、和式トイレを洋式トイレにと希望を出しています。
 
11. 言葉は辞書とメモと心臓で
長春師施学院 984 長井朝彦
 居室3部屋とシャワー・トイレ室及び台所。清潔。日当良好。水・お湯は出るが生水は飲用不可(湧かせばOK)。暖房は10月下旬から(暖房が入るまでの1ヶ月が風邪を引き易い。乾燥で喉をやられるので加湿器が理想的)。電話は構内無料、外線有料(カードが必要)。インターネットはIDSL加入でOK、光熱費無料。簡単な買い物は構内で、その他はタクシーで街へ。言葉は辞書とメモと心臓で。学生の助力は貴重。学食はメニュー豊富で安い。
 
12. 持参した味噌・醤油は貴重品
黒竜江東方学院 963 小林敦子
 2ヶ月かかってようやく住環境が整ってきた。部屋は2つで、書斎兼リビングルームには冷蔵庫、電子レンジ、飲用純浄水器があり、寝室にはテレビ、エアコンがある。ほかに浴室と前任者の努力で出来た小さな台所。ご飯は電子レンジで炊き、学食と自炊と半々で暮らしている。果物や数種の野菜は近くの店で買えるが、その他の買い物や郵便局へは15分ほどバスに乗っていく。日本食品はないので持参した味噌、醤油は貴重品。掃除は自分。
 
13. 冬は非常に寒い
長春師範学院 957 矢部博光
 職員住宅は快適ですが、冬、外は非常に寒いので、立派な防寒具が必要です。お風呂はなくシャワーだけです。部屋に電話があり、日本へ直通でかけられます。又、インターネットも出来ます。
 キャンパス内には食堂、スーパー、理・美容室、クリーニング店、郵便局などがあり、日常生活に必要なものはだいたい揃っています。又、短波を受信できるラジオで日本の放送を聞くことも出来ます。
 
14. 誕生日の贈り物の“猫”に驚く
龍岩師範高等専科学校 850 平山禮二郎
 生活していて困るのは、シャワーだけで風呂がないことと自炊が面倒なことぐらいである。1年目は、一日中殆ど日が当たらず、おまけに隣の音楽の先生のピアノとソプラノに悩まされて、それでも住めば都と思っていた。現在の宿舎は、ひとりで住むには十分の広さの快適な部屋である。
 2年目の誕生日に、学生から麻袋の中で何か動いているものをもらった。“鶏”だと思ったら“猫”だった。これにはちょっと困った。現在はその猫の2代目といっしょに暮らしている。一代目は、夏休みで帰国中に行方不明になった。ところが、今年その2代目のおなかが大きくなった。また、子供ができたら大変だから獣医を捜し出して手術を依頼した。そんな手術は、やったことがないという。それでも、なんとか頼んでやってもらったら、術後の処置代を含めて約100元かかった。獣医から帰るタクシーの運転手が「えらく高いねー。人間でもそのくらいだ。」と言った。
 
15. 自炊の問題点は“やる気”のみ
龍岩師範高等専科学校 909 鈴木吉彦
 「食」の面では、冷蔵庫、レンジを含め、自炊用具は揃っている。食材は校門を出てすぐの所でほとんど求められる。問題は本人のやる気だけだが、だめなら学生食堂が自由に利用でき、近所に小さな食堂がたくさんあるので、生命の維持に心配は全く無用である。「住」は共に10畳弱?の応接室と書斎兼寝室の2部屋(応接セット、テレビ、エアコン、扇風機、ヒーター等あり)、台所とトイレ兼シャワー室で不便・不満はない。







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